ディクスン・カー(カーター・ディクスン)Part19 [転載禁止]©2ch.net
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>>550 の如く、妙な喩え(NYのサブウェイや姫路城)をあげて、 罵倒状態と言えるまで断定してしまうと、 マジで法的にヤバいのではないかと心配してしまう。 宇野先生(以下「うの」と略す)のご遺族や関係者がこのスレを見ていないとは 言い切れないしな。 そもそも、本邦では舞台や人物まで国内に置き換えてしまう翻案作品が数多く 書かれて来たという伝統がある。 (マエストロ大乱歩さえこのジャンルの名手) この延長上に「翻訳」というものが存し、しかも言語や文法構造等を全く異とする 英米作品等の日本語への完全置換などは、およそ不可能事ということを考え併せれば、 原書の趣旨(ミステリならトリックやフーダニット)を活かしたリーダビリティ高い 読物、これすなわち「翻訳(作品)」なりという考えがあって当然と言い得よう。 増してや、カー作品の場合、その原文はいささか(注 いささか先生ではない(w ) 装飾過剰で読み難い面があるとも聞く。 それは誰でも結構言われる 例えば清水も適当訳と言われた 真価がわかったのは新訳と比べられた時 >>553 確かに。新訳がでて、ちょっと旧訳はかばいきれなくなるレベルだったということが 暴露されてしまった。 新訳「緑のカプセルの謎」が好例なのだが、冒頭のポンペイの場面を読み比べて ほしい。旧訳では本筋と全く関係ないといわれていたのに、なんとなんと。。 あとがきにも書いてあるが、正直びっくりした。 このスレでまさか新訳を一度もよんでいなくて、レスしている人間はいないとは 思うのだが。。(あまりに頓珍漢な人が一名いる) もし、新訳をよんでいなかったら、正直に名乗り出てほしい。 そこにレベルをあわせて、議論するのもいとわない。 新訳なくたって宇野くらいイミフメイだとおかしいことくらい判るでしょう >>550 カーの文章は良し悪しは別にして「白くスッキリした外観」とは正反対だ ただの荒らしだな 一つも読んだことないんだろう >>544 その程度が気になって読めないなら、昔の翻訳者は読まない方がいいよ This is a pen. ここにあるのは文字を記すためのペンという道具である。 みたいな訳し方をしたとしても、小説全体では矛盾が生じることなく辻褄が合う。 だから、これがいい加減な訳だと気づかない人も多いと思う。 しかし、「文字を記すためのペン」という言いまわしはクドくないか? と感じたり、 「ペンという道具である」に妙にもったいぶった不自然さを嗅ぎとる人もいるはず。 ごく当たり前のことなのに、なぜ、こうも遠まわしな言い方をするのか? で、原文を調べてみるとビックリ。 え? This is a pen. の訳だったの?! 宇野利泰の訳文には、こういったショッキングな感覚がある。 もちろん、元の英文はそう単純ではないものの、驚きの感覚自体はこの例でも 理解してもらえるのではないかと思う。 新訳になれば、文脈に応じ、「これはペンだ」 とか 「ペンだよ」 みたくシンプルに 翻訳されるようになり、文章全体がスッキリし見通しが良くなるわけです。 福永武彦も中村真一郎も心底ミステリーを馬鹿にしてたけど、原書で読んでたよね。それに比べて、今のミステリー愛好家(作家も含む)の教養レベルの低さは無残としか言いようがない。 福永武彦や中村真一郎と比べたら昔も今も関係ないやろ おつむ大丈夫かいな 昔も今も関係ないやろ、て、意味不明。おつむ大丈夫かいな? >>564 昔の人は一般人でも福永武彦や中村真一郎レベルの教養を身につけてたのかすごいなー アホ カーの作品に関しては本国でも絶版&プレミア付の本も多いし、無理に原書で 読むよりは素直に翻訳で読んだ方が、作品の入手もしやすいし低コストで済む。 >>561 『エクソシスト』については、原書Kindle版が現在ポイント付でお買い得 https://www.amazon.co.jp/dp/B004V5180G/ >>558 たとえ話を理解出来ないのなら黙っておいたほうがいい 自分はバカだと告白してるようなもの ここまで宇野先生(以下「うの」と略す)叩きに執着する輩がいるとは・・・ 翻訳家志望崩れが紛れ込んでいるとか?(いわゆる恨み節) 繰り返しになるが、 >ミステリなどは、トリックとフーダニットに関連する部分が正確に日本語に >トランスレート であればOKなんである。 原文の省略などは抄訳ならぬ全訳(正確にはこの意に反するわけだが)の場合でも 昔から行われていることであり、今更、批判対象ともならない。 (名訳とされる清水俊二訳の例が有名、チャンドラーの場合、ミステリとはいえ、 ハードボイルド派ということもあり、文体も作品の肝の一つなのだが、無問題で あった) また、清水=チャンドラー、井上(一)=フレミングの如き定番がなく、 多くの翻訳者が担当した、クリスティー、マクベイン、ガードナー等の多作な 作家に関しては、各翻訳者が個性を発揮しながらそのタスクを果たしたゆえ、 リーダビリティを高める結果となり、人気シリーズ足り得たとも言い得よう。 (ゆえに、キャラや情景描写等に統一感を欠く面もある) 創元のカーもこの例でしょ。 余談ながら、俺は新潮の「エクソシスト」は夢中になって読んだクチ、 創元が「うの」訳をキープしたのは、そのリーダビリティの高さを是認したものと 考えられ、いわゆるプロ(老舗ミステリ翻訳出版社)の判断、イチャモンを付けても 仕方あるまい。 清水と村上なんてどっちがいいかなんて今でも読者同士でもめてるからな >>561 とりあえず、「エクソシスト」の原書を買ったので、レビューで指摘されている 以下の該当箇所を調べてみました。 > 『電燈のスイッチを入れると、何かが飛び跳ねているのが目に付いたが、 > 彼女が足を踏み入れると同時に、身をひそめてしまった。』 > この文を読んだとき、どうして屋根裏部屋に『何か』がいるのだろうと不思 > 議に思ったのだが、英文で読んでみると訳者が原文を完全に読み違えて > トンデモナイ創作文になっていたことも解った。 『 』内の該当箇所を、原文のまま訳すと次のような文になります。 『電灯のスイッチのあるあたりを手探りし、それを見つけ、明かりを点けると、 飾り気のない屋根裏部屋へ入り、彼女は何歩か進み、立ち止まり、ゆっくりと あたりを見まわした』 えーっ? ぜんぜん違うじゃん! と思うでしょうが、下の原文をながめると、どこで誤りが発生したのか判ります。 (She) felt around for the light switch, found it, flicked it on, and then entered the unfinished attic, where she took a few steps and then stopped and slowly glanced all around. found it, flicked it on, という文の、it が何を指しているのか訳者には分からなかった ため、訳者は、何か(it) が飛び跳ねて(flicked)いるのが、目に付いた(found)という ことにしてしまったようです。 なぁーんだ、そんなことかぁ... (では済ませられない?) 実際には、上の文で it というのは電灯のスイッチのことを指し、flick は跳ねるという 意味もありますが、この場合は、flicked on でパチンと電灯のスイッチを入れるという 意味になります。 カンマで細かく区切った英文は、娘のおかしな音がするという苦情を聞いた母親が、 暗い屋根裏部屋へ調べに入ろうとしているさい、恐怖感をジワジワ煽るような文体。 そんな些末なミスで宇野先生の名声は揺るぎもしないよ 宇野の翻訳はほとんど翻案だな 書かれていることを省略して書かれてないことを付け加えてる 明治時代か、せいぜい昭和初期までなら許されただろうが だから日本には翻案文化と言うてよいものがあるのだと。 昭和時代まで許容されたこの「文化」が平成になったからNGというのは おかし過ぎる。 周知のとおり、ジョン大好きな大乱歩は原作を凌駕する出来映えの翻案作品を 多く残している。宇野(以下「うの」と略す)先生のリーダビリティ重視な翻訳作品は むしろこの線にあるんだわな。 うちの地元の水はうまいと自慢していた町が、実は上下水道の老朽化のため、 水道水に糞尿の下水が混ざり込んで独特の味がついていたという話を、むかし 伊丹十三の『日本世間噺大系』で読んだことがある。 町の住人は、よそから来た人たちにも自慢の水をすすめていたという。 人間の感覚とはそんなもの。 だから、宇野利泰訳サイコー! という人がいても自分はとくに驚かない。 しかし、汚染水と違い、いくら読んでも健康には害がないからといって、宇野訳を むやみに持ち上げ人にすすめるのは、どうかと思う。 幸いなことに、彼の翻訳の問題は、今や多くの人たちの知るところとなり、着々と 改訳作業も進行しているし、この流れは止まらないと思う。 (宇野訳を読んできた読者にも、原作の本当の姿を見られるという楽しみがある) ただし宇野氏の翻訳も、日本誤訳遺産として、残す価値はあるように思う。 これほどの誤訳の宝庫は珍しいし、誤訳という深遠な世界には、斬新かつ意表を つく面白さがあふれているからだ。 したがって、誤訳遺産のラベル付なら、従来の翻訳を残すことに賛成してもいい。 原書を紐解き、かたわらに誤訳だらけの本を広げてみれば―― そこには、めくるめく驚異に満ちた誤訳ワンダーランドが広がっているはずである。 若き日のビートを想起させるような>>577 の毒舌ぶり(w 結局、そんなに正確なもの(というか「そのもの」)を鑑賞したいなら、 ノーカットで原書を読むしかないという、非常にかったるくもつまらない結論に なってしまう。 (勿論、趣味としての原書購読はありだが) 宇野先生(以下「うの」と略す)の訳書が新訳に代わるのは、 何でも新しいものをありがたがる日本人の志向(出版社は、堂々の新訳!とか PRできるし)、全体の出来(リーダビリティ等)を考慮しない悪しき完訳、全訳主義の 普及ということでしょ。 残念ながら訳書には「古典」という通念が成立していないし。 (ゆえに、角川文庫の柴田天馬訳「聊斎志異」などは絶版になって久しい) 誤訳ならぬ「意訳」ということであれば、 >斬新かつ意表をつく面白さ >ワンダーランド この点には禿同(w、 少しはうの訳の面白さ、魅力の一端を御理解頂けたかと思う。 宇野のは誤訳でも翻案でもなく超訳でしょ 別に擁護する気もないが 例えばOCTOBER COUNTRYを十月はたそがれの国と訳したら 試験だったら点がもらえるかどうかわからん しかし翻訳は読者が喜べばいいんであってね 大体昭和だから許されたとか言う人もいるが あの人は昔から毀誉褒貶があったよ 宇野先生(以下「うの」と略す)の手(=訳)になるジョン作品一覧。 「マッドハッター」「髑髏城」「緑のカプセルの謎」「赤後家の殺人」 「アラビアンナイトの殺人」カー短編集1〜5(共訳もあり) 「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」「死の館の謎」 講談社文庫「皇帝・・」の未読(既に井上先生訳の創元で既読だったため) 他は全て創元から刊行されているが、なぜか「マッドハッター」のみ文庫は 新潮であった。現在では絶版ながら、俺は本作の初読はこれ、 解説もうの先生という優れものだ(w 完全勝組という感があった。 本のタイトルは翻訳ではなく商品名も兼ねたラベルだから、各国の事情にあわせ より受けの良いものに変更することは、昔から広く行われている。 とくに児童文学には原題からのタイトル変更が多い。 白鯨 Moby-Dick; or, The Whale 吸血鬼カーミラ Carmilla 闇の奥 Heart of Darkness ピーター・パン Peter and Wendy 赤毛のアン Anne of Green Gables たのしい川べ The Wind in the Willows アラバマ物語 To Kill a Mockingbird 狂った星座 Pi in the Sky 地球の長い午後 Hothouse(原題) The Long Afternoon of Earth (米) 宇宙の戦士 Starship Troopers ガープの世界 The World According to Garp ウォッチメイカー The Cold Moon 細雪 The Makioka Sisters 復活の日 Virus 確かにやむをえないかもしれん makioka sistersも それにしても緑の切り妻屋根を赤毛としたのは 村岡花子の創作だったのに追随者たちはみな その真似をした・・・・・orz タイトルだけではなく、後から出てきた翻訳は以前の翻訳をカンニングしているから、 古い本の誤訳を引きずっている箇所があったりと、翻訳の世界はけっこう怪しいw 「毒のたわむれ」を読みたい者も多いかと思う。 (マジックハンドねたをはじめ、わりとサスペンスフルで面白い、 単発キャラの探偵ロシターも正に英国版金田一という風だし(w ) 再刊、新訳どころか、いまだに文庫化さえ無し。 そこで俺が新訳やったろうかなとも思うのだ。 長年愛用したコンサイス、新英和、森ピンのシケ単等々、 武器ちゅーか、ツールは豊富に手元にあり。 勿論、最高の参考書は宇野先生(以下「うの」と略す)の一連の訳書だ! いずれ、このスレで見本を紹介出来る日が来るかと思う。 (訳完了後は、安価(2000〜3000円程度)で頒布予定) うわぁ、ホントですか? 楽しみでなりません。 書斎さんの文章能力の高さは、一連の論考で一目瞭然ですし、宇野先生のテキストがあれば、鬼に金棒ですよ。 鶴首して待ちます。 >>579 超訳ってのは原文を改変してまでも読みやすさにこだわるような訳し方で、読みづらくなってるだけの宇野訳には該当しない そもそもこれだけ誤訳の具体例が挙げられてるのに「誤訳でもなく」って馬鹿なの? 毒のたわむれねえ 例の復刻版のとき買ったけどねえ 箱はあるけどビニールがないという 変則仕様だったよ >>589 何が「これだけ誤訳の具体例が挙げられてる」だ 具体例はごくわずかじゃないか あとは「以後この調子で続出」で片づけられてる ここはミステリ板だよ 言葉は正確に使いたまえ ミステリーの本質に関わる重大な誤訳は勘弁してほしいが、例にあがってるのは多少言い回しが不自然ってレベルじゃん そんなの気にしてたらミステリー限らず翻訳小説なんて読めねえぞ? 最初から原初で読めっての >>591 宇野の誤訳全部挙げないと誤訳があることを認めないってか 馬鹿もほどほどにしろ >>589 宇野訳で満足している人たちは、それはそれでいいんじゃないかな いずれにしても、新訳が着々と出てきているわけだから、私たちはスリムな 翻訳でカー作品を楽しめばいいし、宇野訳と比較しどれだけ良くなっている のか、確認してみるのも面白いだろうと思う 翻訳=訳者の著作という極論まであるぐらいだし、 仮に、正確な全訳(前記したとおり、言語や文法構造を異とする場合、こんな事が可能か否かという基本的な問題はある)だとしても、それ以上のものではない面白味のないものは エンタメとしては問題ありかと思う。 >>594 は、まず、宇野訳=NGという大前提の上で、 木を見て森を見ず(全体評価していない)というか、自身の嗜好のみに拘泥し過ぎと 言い得よう。 明らかな誤訳を「誤訳じゃなくて超訳」「具体例がごく僅か」「重大じゃない」だから「誤訳じゃない」と否定するような非論理的な人がミステリ読みにいることに驚く >>595 基本に立ち返ろう。この議論は新訳と旧訳を読んでいるのが 前提だとおもう。 貴職に問う。、新訳よんでるんだよね? 念のため、テキスト改めさせてくれ、「緑カプ」の新訳のp55に一行目をレスしてくれないか。 失礼だと承知でお願いする。 そうしないと議論がかみ合わない。 まさかは.,を読んでだないとは思わないけど。 >>597 荒らしと会話したいのならお前もコテ付けてくれ まとめてあぼーんしたいから それでも俺は新訳が出たら買うよ たとえ3000円だとしてもな 村崎の訳は一つの文章にウィーンが二度出てくるような悪文だからだ そういう意味では597の考えにも近いかな このスレッドを最初から読み返しても、旧訳への不満は多い だから、それに応え新訳を出してくる東京創元社の方針は正しいでしょう カーの再評価は、これら新訳を土台にして始めるべきだろうね >>597 当然、2冊手元にあり。 まず、 >正確な全訳 >言語や文法構造を異とする場合、こんな事が可能か否かという基本的な問題 この点に関してコメントしてくれたまえ。 貴君は、「翻訳」というものの根底に存するこの点に関し常にスルー状態に見える。 ここをクリアし得ない限り、誤訳とか意訳だというのは、あまりに些末な問題に 過ぎず、貴君に宇野先生(以下「うの」と略す)批判(というか罵倒)する資格は 無いことになる。 そんなこと言ったって 正確さとか文法とか 実際に訳してみなけりゃピンとこないだろ そもそもの発端は女性が訳すというだけで何の具体例も出さず難癖つけてた馬鹿なのにな そもそもは宇野が訳すというだけで難癖つけてた馬鹿が発端 宇野訳を賛美する人は、さすがに読解力に難があるというか、どうやら >>597 の別人を 私と混同し間違えているようです。 ふつうにこのスレを読んでいれば、宇野訳にダメ出ししているのは私以外にも複数人いる のが判るはずだと思うのですが・・・ 昨日は、ディーン・R・クーンツのKindle版英語本が安くなっていたため、そちらを購入する のに夢中になっていたため、このスレでの発言は放置。 クーンツの原書に興味のある人は、下のクーンツ本から興味のある作品をどうぞ。 このスレ的には、Whispers (邦訳:ウィスパーズ) がおすすめ。 https://www.amazon.co.jp/s/rh=n%3A2250738051%2Cn%3A2275259051%2Ck%3ADean+Koontz& ;lo=digital-text 図書館から、宇野利泰訳 『エクソシスト』 を借りてきました。 これでジックリ中身を吟味できます。 というわけで、>>572 原文を、抜粋ではなく長文まるごと引用しておくことにしますね。 興味のある人は、Google の自動翻訳にかけてみると良いでしょう。 下の宇野利泰訳よりは、まともな「意味に」翻訳をしてくれるはずです。 というか、機械翻訳でもおかしな訳にならないくらい、(長文でも)簡単な英文なわけです。 なぜ、いま『エクソシスト』を取り上げるのかといえば、今年米国でTVドラマ化され話題に なったこともあり、TV版が日本に上陸する前、この機会が(ひどい宇野訳から)改訳する 大きなチャンスとも言えるからです。 Official Trailer | THE EXORCIST https://www.youtube.com/watch?v=5NH3ffAp9aA& ;feature=youtu.be 宇野訳を擁護するだけあり、あまり文章の読解が得意でない人がいるようです。 このスレには宇野訳の問題を正しく認識し改訳を望んでいる人が複数人いることは、 ふつう、このスレの読者なら判っているだろうと思います。 >>597 は、もちろん私とは別人。 昨日は、ディーン・R・クーンツのKindle版英語本が安くなっていたため、そちらを購入 するのに夢中になっており、こちらには発言しませんでした。 クーンツの原書に興味のある人は下をご覧ください。 このスレ的には Whispers (邦訳:ウィスパーズ) がおすすめです。 https://www.amazon.co.jp/s/rh=n%3A2250738051%2Cn%3A2275259051%2Ck%3ADean+Koontz& ;lo=digital-text 図書館で、宇野利泰訳 『エクソシスト』 を借りてきました。 これで、宇野訳の中身をジックリと吟味することができます。 まず小手調べに、>>572 では一部だけを切りだした英文について、ひと文まるごと引用 し、宇野訳と比較することにします。 元の英文は、Google 翻訳で自動翻訳しても、(意味としては)それほどおかしな訳には ならない程度の、(長文とはいえ)どちらかといえば平易な英文といっても良いものです。 それが、宇野先生の訳にかかると―― 興味のある人は、下の英文を自分で読んでみるのも良いし、Google 翻訳にかけてみる というのでもいいでしょう。 さて、なぜいま急に 『エクソシスト』 の翻訳を問題にするのか? 御存知の方も多いでしょうが、今年米国でTVドラマ化され話題になっているからです。 このTV版「エクソシスト」が日本に上陸する前、今がちょうど何かと問題の多い宇野訳を 改訳するチャンスなわけです。 お願いしますよ! 東京創元社さん! Official Trailer "THE EXORCIST " https://www.youtube.com/watch?v=5NH3ffAp9aA& ;feature=youtu.be >>613-614 は二重投稿になってしまいました。失礼しました。 さて、気を取り直して―― The Exorcist (邦訳:エクソシスト) より抜粋 (Google 翻訳にかけるさいは、右端の改行は削除してください) Chris turned out the light and then went down the hall, where she climbed up the narrow, green-carpeted stairs that led to the attic, opened the door, felt around for the light switch, found it, flicked it on, and then entered the unfinished attic, where she took a few steps and then stopped and slowly glanced all around. 宇野訳 クリスは電燈を消して、廊下へ出た。絨毯を敷いた階段をのぼると、屋根裏部屋 である。ドアを開いて、電燈のスイッチを入れると、何かが飛び跳ねているのが 目についたが、彼女が足を踏み入れると同時に、身をひそめてしまった。 クリスは部屋の内部を見まわした。 >>宇野訳を賛美する人は、さすがに読解力に難があるというか スレタイも読めないお前がな 何でジョンスレであげる実例がバズズなのか? ホラーは板違い(SFやファンタジーと同じ板、ちなみにスパイ・冒険小説はこの板) だから、ジョン作品の訳例をあげるべきである。 延々と宇野先生(以下「うの」と略す)叩きを続けている輩と>>597 は別物とのことだが、 丁度良いので、緑カプの実例でもよいから紹介されたし。 併せて、 >正確な全訳 >言語や文法構造を異とする場合、こんな事が可能か否か 翻訳というものの根底に存するこの基本問題に明確にコメントする義務は お前さん(=>>613 )も免れるものではない。 ブラッティとかクーンツとか、板違いの作家の事を滔々と得意気に語るばかり (いわゆるネット上における公開マスターベーションと言い得る)でなく、 まずやるべき事をやりたまえ。 [宇野訳について] 今回から宇野訳に関する発言には、NGできるよう発言先頭にラベルをつけることにします。 翻訳の基本は、原著者に対するリスペクトと、作品への愛情を持っていることが理想。 仮に作品に対しそうした感情が湧かないとしても、仕事である以上、プロと呼べる周到な目 配りは必要なはずです。 翻訳の姿勢としては―― ◎ 日本語として、できるだけ原文に近い文章になるよう努力する。 文の構造上、前後を入れ換えたり、文を切り分けるような必要が生じたとしても、安易 にそれをヨシとしない姿勢は必要。(そうしないで済む方法はないか、常に考えること) ◎ 原文(英文)の構造に引きずられ、日本語として読みにくくなるのはダメ。 ただし、日本語として読みやすくするため、原文を安易にザクザク短く切ったり、原文に ない言葉や表現をつけ加えるような誤魔化しはいけない。 ◎ 作者の意図により読みにくく書かれている文章は、勝手に読みやすくしてはダメ。 翻訳者による作品の改編は御法度。 先日亡くなった柳瀬尚紀氏は、「完全な翻訳はありうる」という立場で、そこに到達することを めざし翻訳をやらないのなら、やらない方がいい、という発言を、下の対談で語っています。 (最初から妥協するな、プロとしてやる以上、覚悟しろよという意味だと自分は理解している) まあ、いずれにしても、私たちのような素人にどうこう言われるような翻訳ではダメでしょう。 翻訳者である以上、せめて読者よりは、作品に愛情とこだわりを持っていて欲しいんだよね。 対談 翻訳と通訳と辞書あるいは言葉にたいする愛情について https://www.sanseido-publ.co.jp/booklet/booklet138_taidan.html >>619 後半部分のレスに対する一応の回答は来たと思うが、 >>620 を読みがっくり・・・一見、もっともらしいことを書きながら、 これは怪答ですわ(w まず、尊敬と愛を持って翻訳に臨めとか、今時の文学好きJKでも書かないような 白々しいお題目に過ぎない(w タスクとしては、翻訳者は、当然、自身の嗜好に合わない作家も担当する可能性がある わけだから、むしろ対象(原書)をクールに見る客観性こそ第一に求められるべき資質と 言い得る。愛情混じりのウォームハートなど邪魔になるばかりで不要というか、 むしろ阻害要因とさえなる場合あり。 つまり、究極の目標は、ミステリのようなエンタメの場合、 いかに邦文でリーダビリティが高い読物に仕上げるか、この一事に尽きる。 貴君の書いている、翻訳の姿勢なるお題目は、お約束過ぎて嘔吐感にも至らず、 失笑を禁じ得ないものがある。 丸谷訳を批判し、あのユリシーズの翻訳を意図した柳瀬氏の言に感銘を受けている ようだが、氏の言をよく読んでみたまえ、翻訳とはやはり不可能な行為なのかもという 示唆を読み取れるはずだ。 文末の2行は、正に君の感想文に過ぎず、評するには値しない。 宇野訳について話したいなら他のところでやってくれ 正直、荒らしとやってる事は一緒だわ 仕方ないだろ このスレ上の方からずっと宇野訳の擁護派とアンチの対決なんだから ちなみに俺は面白ければよかろう派 宇野利泰による大勢の下訳者を使った翻訳工場的手法は戦前の伴大矩をお手本にしたのかもね。 そこには当然原作者へのリスペクトなどはなくただ商業行為として翻訳を行なっていたにすぎない。 金は儲かる、下訳の学生からは先生と持ち上げられるし良いことだらけだ。 単純に知らないから聞くんだが、みんな当たり前に書く「大勢の下訳者を使った」というのは何か記録があるの? 時代の証言として、参考になる書籍があるなら教えてほしい。 >>625 Wikipediaには 「下訳者を使って次々に翻訳を発表、下訳者たちの育て方にも秀でており、下訳者より、深町眞理子、稲葉明雄など、数々の著名な翻訳者が出た。」 と書かれてますな >>625 『新編 戦後翻訳風雲録』(みすず書房、2007年) 「下訳といえば、宇野利泰(一九〇九〜一九九七)ほど、下訳者の使い方の上手な人はなかった。そのために、結果として深町眞理子をはじめ、優れた翻訳者を数多く世に送り出しているが、この人も奇人といってよいだろう」 >>625 「翻訳の世界」(バベル・プレス)1987年8月号のインタビュー「素顔の翻訳家」 「わたしと乱歩とで作品決めて若い翻訳屋を探してやったんですけど、そのうち翻訳屋も足りないからお前も手伝えと。こっちも戦後だんだん金がなくなってきてたからなんか稼がなきゃなんなくて、それで始めたってわけです。朝鮮戦争の始まった頃ですかね。 そんな訳ですから、わたしの場合は、下訳さんを大勢使ったわけですよ。その人たちがそれぞれ独立しまして。わたしの運がよかったのは、それがみんな優秀な人たちだったということですね。」 http://www.kotensinyaku.jp/archives/2016/02/006576.html 具体的に文献が引用されると、改めて宇野訳(以下「うの」と略す)に対する 高評価がわかるな。 繰り返しになるかもしれぬが、ミステリのようなエンタメの場合、 原書は面白い邦書作りのための素材程度の理解でもよろしいかと。 増してや、ジョンのような読み難い文章の場合には、リーダビリティ>原文尊重、 であって当然。 うの訳以外では、平井呈一先生の「黒死荘殺人事件」(講談社文庫)が、 正に秀逸な出来の一言。自家薬籠中のものにするとはこの事と言い得よう。 カーの作品は原語で読んだ方がニュアンスが伝わりやすい部分もあるけどね。 ちょっと複雑な構文多用するきらいもあるけど、単純に日本語に訳しにくい文章が多いんだよね。 「緑のカプセルの謎」新訳をまじめに読んでいれば 旧訳のほうがいいというような説はでてこない。 念のため新訳の解説の一部をかかげてみよう。 。 「新訳といえば、冒頭の部分だけを取っても、前日譚としてのプロローグの意味づけが 明確となり、毒のモチーフや、真相へ向かって次々と浮かび上がる伏線など、 鮮明になった個所は数えきれない。例えば旧訳では、やや腑におちなかった 16章末尾の拳銃騒動も、この新訳では、納得がいく。 音楽に例えるならば、経年のノイズを取り去り、ひとつひとつの構成要素を 改めて磨き上げた絶妙のリマスターといったところだろうか」 全く同意の指摘だ。この新訳の解説まで読んで、旧訳がよいなどとほざいている 馬鹿者は一体なんなんだろう。 まさか、新訳を読んでいなくて、旧訳がいいと喚いているわけでは。。 まあ、>>635 読む限りでは、新訳オタという印象しか受けず(w すっきりして伏線が明確になっているという趣旨を言いたいのだろうが、 代わりにあの独自の宇野節(以下「うの」と略す)の魅力は失われてしまった・・ 前記したとおり、味気ない訳(これはエンタメとしては問題あり)という感大。 映画の例に喩えれば、正にリマスターにより喪失したもの(くすんだ色合いの魅力等々) も大なのだ。 ここで、やはり一つの疑惑が浮かぶ、新訳マンセーしまくり野郎、 やはり何らかの工作員なのではと? いかに翻訳出版不況とはいえこれは無しだわ・・・ >>635 聞く耳もたない奴に、いくら正論を述べても無駄だから。 俺は宇野利泰の訳書には世話になった世代だから、旧訳に郷愁のようなものはある。 新訳が必ずしも成功していない例も、実際あると感じている(早川のカーの、アレとかね)。 しかし『緑のカプセル』の場合は、作者の意図をくみとった今回の新訳が、文句なく優れているよ。 あとは、文章の好みの問題だけ。 とにかく宇野訳のほうが味があって好きなんだ〜、という訳者のファンに、論理は通用しない。 >>636 語るにおちたとはこのこと。あの文章は新訳の解説の抜粋。 新訳をよんでいて、あの文章をはじめて読むことは、ありえない。 それなのに、「読む限りでは・・」とは。。初めてよんだことを、自白したも同然。 なんで新訳を読まずに非難しているのか? 少しお金をだして読めばいいじゃないか。 >>639 の文章は全く訳が分からん >>635 の最初と最後の段落も解説の抜粋なのかね もしかして>>636 と>>639 はヒルシュ博士ごっこをやってるのか? 宇野先生(以下「うの」と略す)叩きする輩は、 おそらく前記した平井先生の黒死荘を読んだら、 (残念だが、読んでいる者は少ないと思われ)、血圧急上昇でしょうな(w 「あの女も、考えてみりゃ、おあつらえの場所で死んだのさ。(略)あすこが死に 場所だったのさ」 「おあつらえ向きの場所」ではないのか?という問題はともかく、 全編を通して、一事が万事、正にこの「調子」。 他の訳者のヘンリー像と比較しても、こんなべらんめえ調な訳がフィットする話し方の 英国上流階級の人間はいないわな(w しかし、この本は面白さとしては抜群なのだ。 思うに、宇野利泰、平井呈一、田中西二郎等の訳文に強い抵抗感を顕す向きは、 誤解を恐れずに言えば、地方人、いわゆる「田舎者」の類なのでは? 方言によるトラウマ等の関係もあり、彼ら彼女らの江戸・東京言葉へのコンプは 大きいらしい。 創元推理文庫の近刊予定。 ◇『かくして殺人へ』カーター・ディクスン/白須清美訳 And so to Murder 「かくして殺人へ」は新世紀に入る前に新樹社から出たハードカバーの文庫化だな。 今も細々と続いている原書房ヴィンテージ・ミステリーから刊行された「仮面劇場の殺人」と同じケース。 翻訳ミステリの老舗が新訳を企図するでもなく、文庫化の権利取得でショーバイ、ショーバイとは・・・ >>645 駄作だが文庫化もよかろう ただあの解説は差し替えるべきだな 『ユダの窓』の次の、ディクスン名義の文庫化がコレか。 気軽に読めるカー作品ではある。 でも正直、647のように駄作とまでいう気はないけど……凡作のたぐいだよね。 新樹社版の白須訳は、旧訳(別宝版)にくらべて読みやすかった。 いまの創元推理文庫に編入しても、大丈夫なクオリティ。 巻末解説(霞流一)は―― まあ、新しいものにするだろうね。 まあ文庫出るだけでもありがたい 連続殺人事件もそのうち新訳で出るといいなぁ 新訳でなく旧訳でもいい 文庫であれば いっそ魔棺とか いくら何でも魔棺は駄目やろ(w かくしてや仮面劇場の文庫化権を取得して出す前に 俺も長く創元のラインナップにあった連続を再刊すれば良いのになとは思う。 やはり、出すなら新訳でということか。 またナオン起用か・・・ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.5 2024/06/08 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる