山田風太郎 其の二十三©2ch.net
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山風に天狗党の物語あったっけ?
五味康祐なら分かるが 「魔群の通過〜天狗党叙事詩」
角川、文春、廣済堂、ちくまと文庫でよく出ている
純粋な歴史小説として凄い作品
角川とちくま版が天狗党上洛図ありだったかな?
文春は解説がちょっと評価低い >>140>>141
ありがとう
機会あれば読んで見る
大菩薩峠にも天狗党がちょこっと出てきたな 駅前に黄門様御一行の隣にでも天狗党、諸生党諸氏の銅像を建てて藩内で殺し合った過去を刻むべき。 質問
柳生忍法帖読んで、女性陣が一人も欠けなくて良かったなぁと思っているのですが
他にこういう忍法帖はありますか?
最後に生き残った方が勝者!ではなく、いわゆる勧善懲悪というか、味方側が死ななやつ…
伊賀忍法帖はそれっぽいなと思って今読んでいます(まだ途中なので最後にどうなるかはわかりませんが) >>145
忘れちゃかわいそう
「もうひとり――おれだけが弔ってやらねばならぬ女がある」 あまり殺伐としてない忍法帖というと、『笑い陰陽師』はどうだろう。 候補多すぎw
>>146
切ないですな、こういうのを考えると本当の意味でハッピーエンドの山風作品は少ないんでしょうか?
笑い陰陽師は尼レビューを見て即注文してしまいました。バカな短編集らしいので楽しみ
というか>>147-153全部、他あらすじ読んで面白そうと思ったもの買ってしまいました
今読んでるのが終わったらどれを読むか迷いそう お礼を書くのを忘れてた、皆さんどうもありがとうございます おんな牢秘抄はエログロっぽいタイトルに反して、中身は痛快活劇でさわやかなハッピーエンドだと思う >>156
各エピソードは結構エログロもあるけど、
姫がさわやかかつ強くて利巧という絵に描いたようなヒロインだからね 絶対ひどい目に合わされる
最後は虚しい結末が待っているはずと
勝手に思いこみながら読んだ記憶があるな 山風がバッドエンドの書き手なのは思春期に敗戦を経験したからなのだろうか 「シグルイ」だったか「駿河城御前試合」だったかの解説で読んだ事があるけど
時代小説では南条範夫に代表されるバッドエンドの残酷物が流行った時期があったらしい
まあそれでなくても人が斬り合う類の小説では暗い結末も多くなるだろうな 今後復刊される気があまりしないし、もう今買えない忍法帖の長編はKindleでもいいかな そういう風潮があったは知らんかったわ
俺みね峰隆一郎とかも好きでエログロ残酷ものだけどその流行りの一種なのかな? 五味康祐や柴田錬三郎や笹沢左保や剣豪小説は残酷物語的なのが多いね
峰隆一郎や隆慶一郎もそういう系譜でしょう
ハードボイルドの影響もあるのかな
山手樹一郎や陣出達朗みたいな明朗時代劇や捕物帳が旧いイメージで
映画も切腹とか暗いのがもてはやされた時期に重なる
山本周五郎の系譜になるのか、藤沢周平が人気になった頃からまた変わってきたような気がする 俺も藤沢周平みたいなホンワカ系はほとんど読んでないけど
隠し剣シリーズの2冊は良かったな
ハッピーエンドでは臆病剣とブス嫁の話が好きだ
少し前のハッピーエンドが好きな人はまだなら読んでみるといい >>165
臆病剣松風と女人剣さざ波だね
好きなチョイスが俺と一緒だw
隠し剣は他はほんわかハッピーエンドは少ないんだけどその2作は安心して読めるw 十兵衛死すは読んでないからわからないけど
十兵衛が前作の最後に死んで、次作でふつうに十兵衛視線から物語始まる。実は魔人に転生してたって落ちなんだけど
そういう設定で山風が作った話読みたい。転生してたと知るまでミステリ調にしつつ、大筋の話
でもドンデン返しあるような >>164
捕物帖の元祖・綺堂こそ、バッドエンドとか「何だか解らない謎だらけの結末」を連発してたんだけどな…。 >>169
半七捕物帖では「何だか解らない謎だらけの結末」は少ないよ
怪談はほぼ全部それだがw
>>164の捕物帖は「山手樹一郎や陣出達朗みたいな」とついてるように
代表は銭形平次ね >>169-170
『半七』でバッドエンドというか、あまりにえげつない話なんで、真相を詳らかにしないというか婉曲な言及に留めて後は察してくれという話はいくつかあったような。
「蟹のお角」はえぐかった印象がある。 >>171
外人やコロリが出て来る、いかにも幕末な話だね
怪談は「その後なにほどのこともなかった」で終わったり「病がちになり結局身罷った」だったり
因果がわからないまま終わるのが、不気味な余韻を残す 先日、愛知県の山奥をドライブしていたら、ある道の駅で
「古本。ご自由にお持ちください」と書いてあるのを発見
中を覗くと鮎川哲也や小松左京に混じって、山田風太郎が何点かあるのを発見
とりあえず「白波五人男」や「武田忍法帖」ほか、10冊くらいをウハウハ言いながら貰ってきたw
ぜんぶ50年以上前の小説なんだぜ
もう、嬉しくて嬉しくて、毎日少しずつ読み始めたところ 妖異金瓶梅、何回再読しても新鮮な気持ちで楽しめるからすごい
自分の中で永遠のナンバー1だな 光文社から出てる傑作選シリーズも
ほとんどの図書館にあるから嬉しいわ 光文社に感謝感謝 金瓶梅はなにかで紹介でもされたのかな
本屋に平積みになっていた
ラスプーチンが読みたい 妖異金瓶梅、ラスプーチンが来た、両方とも持ってるけどまだ読んでない
魔軍の通過に至っては文春文庫を買って読まず、ちくま文庫版買って読み始めたものの挫折して放置
探すのが面倒だからと先月、廣済堂文庫版を買って文庫本の山に積んでる
死ぬまでに読めるかな? 『幽』で山田風太郎特集やってるらしいけど まだ買ってない 山田正紀のバジリスク 〜桜花忍法帖〜がTVアニメ化決定w漫画も決まったw 桜花忍法帖、尼で評価低かったから読んでないんだけど面白いのかな 山田正紀はストーリーでもキャラでもなくアイデアの作家だからな
パスティーシュって時点で持ち味がかなり制限される
忍法帖擬きとしては前の奴の方がいいし、バジリスクの続編としても微妙
でもアニメ化なり漫画化なりで絵が付けば多少は化けるかも
>>82
特に目新しいもんはないよ
ただ、ペンネームの由来は亡父の本名からでは?って説とか
東雅夫と月村了衛がインタビューのために山田邸に行ったとき、
山風のズボンのチャックが全開だったとかちょっといい話はあったな 山風の幕末ものの長編って
「魔群の通過」
「旅人 国定龍次」
の2作だけ? >>189
武蔵野水滸伝。
修羅維新牢も、幕末だったと思ったがどうだったろう >>186
ありがとう
遅まきながら昨日ようやく買ってきた
明日が休みだから、一日かけて読むんだ〜楽しみw
「幽」は怪談専門誌を標榜しているから、やっぱりその系統の作品が取り上げられているのかな
「呪恋の女」や「双頭の人」ばっかりだったら笑う そろそろ未収録作品やエッセイがまた一冊にまとまりませんかね 「幽」読了
山田風太郎を半分も読んでない自分にとって、予想外に面白かった
とはいえ忍法帖ものや明治物に傾いていて、山風のホラーかと思うと肩透かしを喰らう
でも本当に面白かったよ 忍法八犬伝を半分ほど読んだところだが、今まで見た忍法帖で一番良いと思った
(とはいっても甲賀、伊賀、江戸、くの一、柳生くらいしか読んだことがないのだが)
父の遺言スルーしたときはどうなるかと思ったけど、
御家のためではなく姫君を守るために戦う8人がめちゃくちゃ格好いい
山風作品は敵討ちより殺し合いの方が読んでいて楽しいな
次は誰がタヒぬかというドキドキはたまらん >>195
では忍法八犬伝の後に風来忍法帖を読むのをお勧めする。 >>196
文庫で出ている忍法帖シリーズはだいたい入手したので、次はそれを読むぞ
裏表紙のあらすじを見ると、これまたろくでもない奴らが姫様のために戦う話っぽいな
ありがとう 風来って、作者の自己評価と読者の評価との乖離が不思議というかわからんでもないというかだよね。 立川文庫みたいな活劇や単純なヒーロー譚を書きたくなかったんだろう
江戸忍法帖も子供向けみたいだからって理由で嫌ってた
でも読者が好きなのは昔からそういう分かりやすい小説なんだよね
十兵衛は唯一作品を跨ぐヒーローだけど、
柳生も魔界転生も話を終わらせるために無理に出しただけだからな
そもそも借り物のヒーローで山風のオリジナルキャラでもない 八犬伝読了。文庫の解説見たら、お姫様のために系の作品に
飛騨・風来・八犬伝・剣士伝があるがと書いてあったので、昨日一昨日で風来と剣士伝を読んだんだけど
これがB・C評価なんだ…めっちゃ面白いのに…って感じだったな
御家・主君?知るか!自分が守りたいもののためなら死ぬことなんて無問題だぜ!
ってすごく格好いいと思うんだけど、200のいうような感じで、風太郎センセはこういう系統の話は好きじゃなかったのかな? ろくでなしの野郎共が女のために戦う系の話が好きだったら明治断頭台も読んでみろ >>202
こらこら、ネタバレなやいかw
余談だけど、『明治断頭台』から「正義の政府はあり得るか」
だ け を
収録するという暴挙をやってくれた時代物のアンソロジーがあるらしい。 お姫様に限らず「何かの為に命を投げ出す」という行為(者)が
山風(の世代)にとって如何なる意味を持つのか、
彼等がそれをどんな視線で見ているのか、
そこにもっと考えを致さないと山風を読み切ることは出来ないと思う。 >>204
『警視庁草紙』のラストもお姫様の為じゃないけどそういう話になってるよね。
またそれを書き続けたのが、「列外」だった山田誠也という青年の後年だった事も念頭におくべきなんだろう。 自己評価はミステリ作家としての視点なのかもしれない >八犬伝読了。
『忍法八犬伝』 と 『八犬伝』 は全く別の作品だから
そこは省略しちゃ駄目
『忍法八犬伝』はサラッと読めるが
『八犬伝』の方は馬琴の描いた物語そのものと、馬琴やら北斎やらの現実世界が交錯して読みにくい ネットで今日、深作版「魔界転生」が京都のどこかで上映されるとあった。
スクリーンで観られるなんて羨ましすぎる。
原作派の人は嫌かもしれないけど、自分は原作も映画も漫画もそれぞれ良いと思ってる。
2003年のは観た事ないので評価は避ける。 昔は歴史に興味が無かったから魔界転生を読んで色々学んだな >>209
個人的な感想だけど、窪塚洋介主演版も悪くはないと思う。
深作版より原作に寄せてて、佐藤浩市の十兵衛の雰囲気も原作の面影をとどめてるあたり、千葉十兵衛より好ましかったりする。ただ、武蔵の扱いがちょっとアレなのが難かな。 >>211
深作版を山風の原作との関係性で語るべきではない。
あれは若山富三郎vsソニー千葉の超超超超超絶の殺陣が全てだろう。
『雄呂血』の阪妻、『椿三十郎』の三船と並ぶ日本映画の殺陣の金字塔。 それなら最初から魔界転生である必要がないだろ
殺陣が凄いとか女優が綺麗だとか、全体じゃなく部分で映画を評価するのは別にいい
でもそんな偏った見方を根拠に他人の見方まで矯正しようとするなって
深作魔界転生は原作と対比しなくても単に映画として凡作だよ
見るべきものはあるけど、それ以上にあの時代の大作映画特有の欠陥の方が目立つ
冗漫な撮影・編集、陳腐な音楽、無駄なオリジナル要素(特に細川ガラシャ)等々
深作時代劇では柳生一族や必殺4の方がよくまとまってる 深作がガラシャを出したのには山風も慧眼だと誉めたらしいよ
俺はあの昔の大作のチープさや所々みせる監督の癖とかが好きなんだが 小学校の時に映画「魔界転生」(深作版)を見て「なんて面白いんだろう!」とwktkして
乏しい小遣いをやりくりし、原作を購入
しかしそれが初・山田風太郎だったため、あまりの過激な内容に唖然
「なんてひどい内容なの!いやらしいいやらしい!」と真っ赤になって怒りまくり
一読しただけで厳重に封印して庭で燃やしました(家に置いとくのも嫌だった)
あれから40年近くたって、改めて山風の魅力に気づいて今では愛読してるんだけど
でもどうしても「魔界転生」だけは読もうという気が起きませんw >>215
読みなさい
今なら当時はエロを意識し過ぎて気付けなかった様々な事柄を読み取る事が出来るでしょう >>215
ゑっ……。
『魔界転生』がエロくないとまでは言わないけど、山風作品の中には、もっとエロいのがいくらでもあると思うんだ。
「剣鬼喇嘛仏」みたいに、エロがすぎてギャグの域に達してるものすらある。
そもそも『魔界転生』の眼目は、剣豪オールスターVS十兵衛のドリームマッチであって、序盤のエロはマッチメイクの為の手段なわけだし。 医学生だったからか、作家本人の個性なのか、山田風太郎のエロ描写は読んで興奮するというより笑ったり驚いたりしてしまう。
むろん個人の感想ですけど。 一番めちゃくちゃだと思ったのはくのいち忍法帳だった >>215
「柳生忍法帖」「柳生十兵衛死す」を読むなら、柳生十兵衛三部作である「魔界転生」も読まないと終われない。
小説がダメなら、今連載中のせがわまさきが描く「十〜忍法魔界転生〜」を読む手もある。
山風の他作品を愛読しているならもう「いやらしさ」に耐性はできているはず。 >>219
俺もそう感じる(>>64)。
医学、戦争、…、
ヒトなる生物の営為一般を冷えた眼で視る価値観の形成には事欠かない経歴の持ち主ではある。 確かにエロで笑う
笑えるエロ描写と対極の何かがあって初めて書ける気がする 欲とかは一歩引いてみれば滑稽だからな
「列外」の少年だった風太郎はそういう一歩引いた見方が
生い立ちに加えて>>222の言うように戦争、医学と
いっそう助長される人生を歩んでる もう40年近くもたってるんだし「読んでみようよ、時効だろう」と思うんだけど……
ここで背中を押してもらえたので、目をつぶって崖から飛び降りるつもりで、思い切って手に取ってみます
しかし今でも「3人の娘が悪人に捉えられたまま全裸で、巻いた布団にくくりつけられているところ」
とか「父親を目の前で切られて発狂した娘(実は佯狂)を男たちが負ぶってやることにするが、着物の下の胸やらかぐわしい息やらが感じられて……」
とかの描写がちらちらと目に浮かんで、また真っ赤になりそうですw うーむ。感性の違いなんだろうか。
いや、自分の場合深作版を見たのは、小説を読んだ何年も後に窪塚版と同時にレンタルした口だったんだけど、一番エロくて困ったのが深作版だったんだよなぁ……。 何が一番エロいかじゃなくて
いつ読んだかの違いでしょ
>>218でも書かれてるけど 山風の小説読んでてエロいと思ったことはないなあ。
麻也姫に踏まれたいと思ったことはあるけど 215の言う特定の作品に感じる原体験的なトラウマは理解出来る
俺の初小説ガチエロは西村寿行の「滅びの宴」で、中学生だった俺にはかなり衝撃だった
あれで知った「凌辱」という言葉には未だに良いイメージは無い >>227
深作版はエロいというか、佳那晃子がちゃんとヌードになってるからな
昔の映画は脱ぐべきとこではきっちり脱いでいる
若山富三郎と千葉真一のカット割りでごまかさない見事な殺陣も見られるし、文句なく面白い映画
原作と相当距離はあるけどw映画は映画として面白ければそれでよし 読んでからヌクか、ヌいてから読むか
それが問題だ。 山風はヌクには向かないだろう
びるしゃな如来とか強烈なエロ忍法でも性的な興奮を誘うってことはないしな
強いてエロいシーンをさがせばおんな牢秘抄で女たちが堕ちていくとこくらいかな 俺は名字が山田なんだが、先日職無くして
山田プー太郎になっちまったよ。
笑えねぇ。 >>234
面白いw
失業した事じゃなくて洒落の部分が 修羅維新牢を再読。山風自身はC評価を下してるがやっぱり面白い。
運命の不条理さを考えさせられるって意味では全作品の中でも飛びぬけてるんじゃないかと。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています