犬神家の一族を読んでもらうと分かるけど、犬神佐兵衛の三人の娘は、松子、竹子、梅子
と呼ばれているだけで、犬神の姓はつけられていないんだよね

というか、最後の最後に1度だけ、犬神姓をつけて記される人物が一人だけいるのだけど、
それは、この作品を象徴するのに抜群の効果を発揮している

こうした部分は、やはり映像ではなく、小説を読んでこそ味わえる文章ならではの機微だね