「謎の数列」
第二次大戦中のビルマ戦線
ナンピル川を挟んで日本軍と対峙していた英国軍は、日本軍による渡河作戦が決行間近であることを察知した
だが、日本軍が第一から第九まである渡河地点の何れを通過するかまでは分からない
敵の目標地点を絞れずに焦りばかりが募る折、狙撃手が日本軍の伝書鳩を射落としたとの報告が入った
鳩の足に託されていたメモは、どうやら渡河作戦の具体的な指示書らしいのだが…

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10220330■
21302140α
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メモには数字類が並んでいるだけで、日本軍の暗号に精通している英国諜報部員も首を捻るばかり
「こんな暗号は見たことがないぞ…」

すると、その様子を見ていた米軍オブザーバーが言った
「日本軍は暗号が解読されていることに気付いて、急拵えでこの暗号モドキを作ったのでしょう。
もしこれがあなたたち英国軍に漏れても、作戦遂行時刻までの解読は無理と考えてね。
恐らくこの意図的に黒塗りされた■に隠された字が、渡河作戦の目標地点を表わしているに違いありません。」

そして彼は一つの字を示した。
それは彼の予想通り、日本軍の渡河目標地点を表わしていたのだが、さて、この「■」には何が入ったのでしょう?