【綾辻行人】改めて読む「館」シリーズ【新本格】
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「密室の中でなぜかゾンビ化して、恋人を食べちゃった」というのが本格か否かという低レベルの
議論が進むなか、王道の(新)本格「館」シリーズをみんなで読み進めましょう!
・だいぶ前に読んだ人も
・まだこれから、という人も
どちらも歓迎です。本格ファンなら絶対おもしろいです
また、古参の方は、ぜひ「これから」の人に注意点、ヒントなどお願いします
もちろん、ネタバレ禁止ですので、必ず「寸止め」で
あと、順番は、「十角館の殺人」から順番に
あとから来た人が上から読んできてネタバレ(?←後続作の従前設定引用くらいの意)に
ならないように、「だいたいいま水車あたりだな」とか空気を読んで、その前後のレスをしましょう!
親スレ
綾辻行人 44
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/mystery/1516054015/
VIPQ2_EXTDAT: none:default:1000:512:----: EXT was configured 1で示唆したとおり、「後続作の前作までの(設定)引用があるので、順番にはこだわったほうが
いいです
読むならこの順で
↓
十角館の殺人
水車館の殺人
迷路館の殺人
人形館の殺人
時計館の殺人
黒猫館の殺人
暗黒館の殺人
びっくり館の殺人
奇面館の殺人
ってことで、まず、「十角館の殺人」から語り合いましょう 綾辻スレでもちょっとした言い合いになったが、例のオチを理解している僕らみたいな人と、していない言い方は悪いがミステリー初心者がいる。特に名前について。
そこをどう考えているのか、ぜひお聞きしたいところだね。
(カー風に聞いてみる) 「新本格」読み慣れてない人の注意点として、「本格文言がない」ということがあり、オーバースリップ
して、解決編に突入してしまうというのが「一般論として」まずあります
なので、「どこまでが出題編なのか」がとても大切で、事前情報収集してください(このスレは
そのためでもありますw)
その上、(おそらくまだ読んでない人もミステリーファンなら聞いたことがあるかと)、十角館には
衝撃の一行
というのがあり、うかつにそこまで行ってしまうと、推理の楽しみが半減です
(なお、濃いミステリーファンなら「衝撃」でしょうが、周りの「薄い」人に聞くと、
全然衝撃受けず読み飛ばしたって人も結構います。そういう方たちは、
その次のページで人数があわないので気づいた、となるようですw)
でもって、衝撃の一行は「第10章 六日目」の一番最後です
Kidle版だと87% あ。そうだ
今回、改めてKindle版買ったのですが(携帯する都合上)、Kindleだと「解説」がないです
「新本格キックオフ作品」なので、やはり、解説が読みたいところ
これから買う形には、紙の本をおすすめします ■出題編は、9章の終わり(83%)まで
解決編までスリップしてしまう理由として、
・最後に残った2人がどうなったかわからない
・「小瓶」とかのそして誰もいなくなったオマージュがあるので、形式的には全員死んで
「小瓶の中の手紙」が解決編となるのであろうと勝手読みしてしまう
ってのがあります
出題編は9章の終わり(83%)までで、「犯人は生きていて、もうひとりは死亡する」
なお、「実質」は、最後まで残った3人のうち、さらに1人死ぬ(81%)までで、ここまでで
推理可能=これ以降新しい材料はでてきません(ただし、人によっては、このあとで
一人消去する場合もあるので、どうしても絞れない場合は、9章終わりまで読むと
よいでしょう) ■動機
動機はわからないです(手がかりなし)
もちろん、解決編では、そのあたりも説明されますが、出題編にはヒントなし
純粋なフーダニットものです
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↓このあとは、個別のヒントです。寸止めにはするつもりですが、「そんなのいらねーよ」
という方は読み終えてから来てください ■ヒント集
まず思わせぶりな「プレート」ですが、「特に意味はない」ですw
これ、解決編でも自問自答して何であんなものを用意したのか?と言ってるくらい
プレートを貼る必然性はまったくありません。推理から除外してください
煙草トリックで殺害される人ですが、「彼は、人に勧めるときは、煙草入れごと渡す
癖がある」というのを推理に付け加えてください
よくやる、箱をポンポンと叩いて頭を出したタバコ一本を勧める人だと成り立ちません
解決編の方法でもそれ以外でも彼の「癖」がないとわからないです
犯人は単独犯で共犯とか複合殺人で他人の犯行と別の人の犯行とまじることは
ありません
また、プレートの表記はミスリードで、犯人以外は全員被害者で殺されます
次のレスでオルツィのヒント書きます。読みたくない人はここでとめて
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さっき空白後の一番下に次レス予告書いてしまったがそれでは目に入っちゃいますね。すみませんww そして誰もいなくなったのオマージュと死体検案の状況から、「オルツィは、実は生きてて島内の
どこかに潜んでいるのではないか?」と思わる方が多いのですが、最初の段階で死亡してます
彼女が生きている場合と死んでいる場合と場合分けすると面倒ですので、最初に除外しちゃって
ください
犯人が一番最初に殺した理由は、メ欄
そんな瑣末な隠れんぼトリックではなく、もっと大きいトリックが隠されています
推理できずにそこまで読み進むと、思わず「うわっ」っと声を上げるレベルのが・・・
ヒントはこんなもんでしょうか?
やっぱ改めて読んで、しみじみと歴史に残る名作と感じ入りました
未読の方はぜひおすすめ!! >>10
すげぇ
「綿密に推理ノートつける」派??? まず十角館に集まった奴らの本名が示されないことに違和感を持って、これは本名明示してる奴が犯人だと思ってたら一人絵を描きにいってるとか言う怪しい奴がいるじゃないか、こいつだ、と思った 十角館って綿密にノートつければ分かる類いのものじゃないでしょ
分かるとしたら直感でしか無理 おもしろいスレだが、重要なヒント(注意点)が抜けちょるw
これ、密室トリックではありません(特に第一の殺人)
「館」というキーワードから誤解するんだろうけど、第一の殺人やそれ以降でも所持品に
仕込むところから、「各部屋にはどうやって入るんだろう」と推理しちゃう人多しwwww
真相は:
犯人は、なんと、マスターキーを持ってます!
侵入方法を推理してた人、解決編のここで脱力感ハンパないらしいwwwwww 他の作品ならともかく、島に招待した人間=犯人という構図が出来ているので、当然そんなことは当たり前の事かと。
密室そのものについてはそこまでフォーカスされていませんし。 >>9
> また、プレートの表記はミスリードで、犯人以外は全員被害者で殺されます
そうじゃない。新本格は古典本格へのアンチテーゼで「探偵」というのを小馬鹿にする
名探偵の掟の「大河原番三」に相当する役の意
古典本格だと、「大河原番三」みたいな「警部」が演じることが多いが
つまり、「見当はずれの推理ばかりしてる」あの人(以下自粛 第1作のヒントも論点も出尽くしたようなので・・・
そろそろ「水車館」の話題ダしてヨイか?
自分的にはこっちのがスき 1はどこ行った?wwww
でも、まぁ、さすがに水車いってよかんべwwww やだやだ!まだ十角館がいいのー、やだやだ!水車なんかやだ!わーん そもそもこのスレ進行は無理があるよ
館シリーズなんて9作しかないのだから別に好きなのを好きに語っても問題ないじゃん
順番に語るのに一体なんの意味があるのだ?
そもそも最後の作品を語ったら後はどうするの?
このペースでいったら100レスぐらいで終了になってしまうわけだが 順々にネタバレしたらあとは特に盛り上げなくていいよ ほな水車のネタバレすべ
あるあるといえばあるあるだが、死体消失に入れ替わりを組み込み、その上でさらに入れ替わりを組み込むという手法がとられた作品。
入れ替わり自体は賢明な読者であればすぐに思いつくところなのだが、本書の優れた部分は入れ替わりによる人物ロールのスライドが非常にスムーズである点。
そして、殺人とロールのスライドさえも飲み込んで最後に浮かび上がる天才画家・藤沼の幻の作品。
ある種芸術的な見事さを持った作品であると思う。
迷路や時計の名が挙がるのに、本作の名があがりにくいのは、この作品のおけるメイントリック、入れ替わりの想定が非常に容易である事。おそらく綾辻が入れ替わりが用いられている事を隠していない為であるが、安力な読者なーんだとなりやすいことが要因であろうと思われる。 迷路のネタバレもすべー
作中作中作とでも呼べばよいか鹿谷門美の作品として迷路館の殺人があり、さら
に登場人物達が執筆している為、作品の中に作品があり、さらにその中に作品が
ある構造でありつつ、真犯人の身体的特徴をあえて隠すアンフェアを、後の解決
編、つまりは現実の迷路館の殺人の直前に明かす事で、全体的な構図としては
フェアなミステリーにするというアンフェアとフェアが混在する珍しいタイプの
ミステリー。
見立てが重要な要素として機能しており、なぜ見立てたのか?に論理的回答がさ
れている点も見事。島田が最初に指摘している点があまりにぞんざいに扱われて
いるのが惜しい。使われている叙述自体はオーソドックスなタイプである為、あ
そこで気が付いてしまった方もいるのではないかと思う。
館シリーズの中でも名作として知られている。特異な状況、ミステリー好きがわ
くわくするような展開が続き、最後にはどんでん返しにより驚くという実にミス
テリーらしいミステリー作品である。 もう少し「水車」丁寧にやりましょうよwww
まずスレ目的でもある、「出題編はどこまで?」ですが、本作はさほどピリピリしなくて良いでしょう
オーバーリードすることはまずないです
ギリギリのところ、島田探偵が名指しするのは、87%(kindle)、つまり第14章現在29日の
同室(午前3時30分)の節の一番最後の行です
ざっくり「インターローグまで(82%)が出題編」と考えて良いでしょう
逆に14章の叙述はかなり高度なので、「何でこんな反応するんだろ?」「何をこんなにおそれて
いるんだろ?」は、非常に高度な出題で、これはわからなくて仕方がないです まあ、他の方も書かれているとおり、ミステリー好きならすぐわかるアレですw
マスクだし、車椅子だし。怪人二十面相でもでてくる、アレ
なので、推理好きの方なら、8%(第2章の最初のページ)で「ああ、これか」ってわかりますw
逆に、「緻密な推理ノートをつけるような」重箱派wだと、プロローグで引っかかっちゃう場合
が多いようです。なので、そういう濃い系ファンの方は
・プロローグは「どんな形状のどんな死体が発見されたか」くらいを把握する程度でとどめ
「ノート」はつけずに
・ぶっちゃけここは「法則」が守られてないです。読み込めば読み込むほど混乱しますw
・全く同じ場面がインターローグ(第13章の次)に出てきます。こっちは、「法則」が守れれ
てるのできっちりノート(でも、推理ノートつけるくらいのマニアなら、こんな後半行く前
にわかっちゃうでしょうが) 本作の楽しみ方ですが、「あとがき」(Kindle版にもあります。ただし、解説もないし、有栖川有栖
のアレもKindle版だとついてないです)にあるとおり、
この種のミステリを読み慣れた読者諸氏の目には、、あるいは本作「やさしすぎる問題」
として映るかもしれない
だが、真相を細部に至るまで直感に頼ることなく推理し尽くすのは、云うほど容易では
ないはずである
ある意味では、「十角館」よりむしろ、【通 好み】の側面を持たせた作品だとでも伝える
だろう
ということです。つまり、「あ、わかっちゃった」部分は、「ミステリ通」なら当然わかる前提で、
さらに細部をどこまで推理し尽くせるか、が綾辻先生からの出題、ってことになります
この「あとがき」は、上記のような作者の意図とか当時の思い出が懐かしく書かれており、
かつ、一切ネタバレがない(島田探偵ですら、わざわざ「某氏」と表現するほど)ので、
最初に読まれることをおすすめします。出題意図がよくわかります
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このあと、動機とかヒントとか書いていきますが、なるべく早く離脱され、読後にまた戻って
来られるのがいいでしょう・・・あくまでミステリ初心者、あるいは、途中まで呼んだがサッパリ
という人向け
「(2章の始めで)あ、わかっちゃった」トリックがわからない人向けのヒントは一番最後になります さて、動機ですが
1.藤沼紀一がうすうす感づいているあのこと(つまり、彼のカンは当たってる)と
2.もうひとつは、彼女をめぐる、画家と外科医の三角関係です。夫もいるわけですから四角関係
というべきか?
なので、おおきな「ホワイ」はさほど深読みせずともこんなもんです(細かいホワイはいっぱい
ありますが。王道の本格なので、必ず必然性があります)
したがって、フーダニット(これは優しい)とハウダニットです
あとがきにあるように、「真相を細部に至るまで直感に頼ることなく推理し尽くす」のが課題です 濃いマニアにおかれては「人数が多すぎる」系の悩みが多いような気がします
おそらく、ありとあらゆる超例外的な手口を知りすぎていて、なかなか消去できず
場合訳が無限に拡がり破綻するような・・・そんな感じでしょうか?
そういう場合、まず、森教授と執事の倉本を容疑者リストから外してください
両者は重要な証言(目撃)をしますが、それらは全部本当です。倉本については目撃
したこと(「地」の文)が全部真実、という前提で推理しましょう
次は犯人の人数。そろそろ離脱してね!w ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています