上にもあるように実際に島に渡ったわけではないので、
「島民の風俗」というのは抽象的な次元に抑えたんだろうな
島の人たちもなんだかんだ近代人で、だからこそ現在の
読者が読んでもスッと入れるという部分はあるんだろう

子どもの頃読んでいて、「あけすけ」な猥談を語る島の若者と
了沢君の会話をほほえましく思っていたものだけれど、あれは
疎開先で「桜銀座のライオンかタイガー」というくらい村の人の
集会場みたいになっていた横溝宅のありようだったんだろうな