楽園とは探偵の不在なり  早川書房 (2020/8/20)
斜線堂 有紀 (著), 影山徹 (イラスト)

二人以上殺した者は"天使"によって即座に地獄に引き摺り込まれるようになった世界。
細々と探偵業を営む青岸焦(あおぎしこがれ)は「天国が存在するか知りたくないか」という大富豪・常木王凱(つねきおうがい)に誘われ、天使が集まる常世島(とこよじま)を訪れる。
そこで青岸を待っていたのは、起きるはずのない連続殺人事件だった。
かつて無慈悲な喪失を経験した青岸は、過去にとらわれつつ調査を始めるが、そんな彼を嘲笑うかのように事件は続く。
犯人はなぜ、そしてどのように地獄に堕ちずに殺人を続けているのか。
最注目の新鋭による、孤島×館の本格ミステリ。