「時空犯」ってSF強くないでしょ。
初期西澤保彦作品と同じでたとえばタイムループだったり入れ替わりと言ったSF要素が本格ミステリをするための舞台装置としての位置づけでしょ。
「時空犯」も白井智之とかの特殊設定ミステリと同じで、作品内ルールの中でロジックで犯人当てを実現してるし。
「時空犯」は複雑で弄り回したロジックとかじゃなく、エラリー・クイーンの国名シリーズのようなシンプルでわかりやすい犯人当てと今流行のエモさある物語性を両立させているところが凄み。