日本に「化石賞」4回連続、国際環境NGO「脱炭素見せかけているだけ」

 【ドバイ=矢野恵祐】国際環境NGO「気候行動ネットワーク」は3日、温暖化対策に後ろ向きな国に贈る不名誉な賞「化石賞」に日本を選んだと発表した。

 同NGOは発表で、日本が脱炭素につながるとして、水素やアンモニアを化石燃料に混ぜて火力発電所で燃焼させる「混焼」を推奨していることを挙げ、「環境に優しいように見せかけているだけだ」と批判した。

 この日、アラブ首長国連邦(UAE)で開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の会場で授賞式が行われ、司会者は「化石燃料への公的資金投入で世界をリードした昨年の受賞戦術に満足していないようだ」と皮肉った。

 COP28では、石炭の使用廃止を訴える約160の国や自治体などでつくる「脱石炭国際連盟」に米国が参加。日本は先進7か国(G7)で唯一の不参加国となり、環境団体などから批判を浴びている。
化石賞は毎回COP期間中に発表され、日本は4回連続の受賞。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20231204-OYT1T50001/