常態化? 配達中の郵便物紛失

フリーライター 田辺直子(東京都世田谷区 45)

日本郵政が、非正規社員を正社員に登用する選考試験の募集を始めたという記事を見て、あることを思い出した。
昨年末、遠方で暮らす高齢の母が自分で年賀状を書いて親類に送りたいという。
無地のはがきでは味気ないので、私がプリンターで絵を印刷、そのはがきを母に郵送することにした。
郵便局へ行くと、窓口で「中身を封筒から出しでいいですか」と言われた。
意味がわからないでいたところ、
「封筒が薄くて、はがきが20校入っているのが見えますよね。配達中になくなるんです。
金券ショップに売られてしまって。こちらで紙に包んで中身を見えないようにします」。
そういえば、数年前、親類から「JRの切符を普通郵便で送った」といわれたが、届かなかったことがある。
書留を使わなかったのが悪いのだが、今から考えると、切符は「配達中になくなった」のだろう。
決めつけはよくないけれども、「なくなる」ことを当たり前のようにいわれると、
そうした状況で単純に正社員化を進めてもいいのだろうか、と思ってしまう。