島の郵便局ピンチ、職員戻らず 唯一の金融機関 鹿児島
2017年11月10日3時35分 朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASKC94WC6KC9TLTB00F.html

鹿児島県三島村の竹島にある簡易郵便局が、職員がいなくなったために休業し、13日から当面は週2日しか営業できない状況になっていることが、村などへの取材でわかった。
島内で唯一の金融機関のため、住民の生活に支障が出そうだ。

村総務課によると、この竹島簡易郵便局は、もともとは鹿児島中央郵便局の分室だったが、7月に日本郵便から業務委託された簡易郵便局になった。
それに伴って日本郵便の職員ではなく、県外出身者の男性(31)が村の嘱託職員として窓口業務を担うことになった。

ところが、職員が10月27日に休暇を取って県外に出たまま戻らず、連絡が取れなくなっているという。

村は郵便局を今月6日から10日まで休業。
代わりの嘱託職員を村内の黒島から派遣し、13日から12月中旬までは月、火曜日だけの営業とする。
一方で新しい嘱託職員を募集中だ。

竹島の人口は約80人。
金融機関は郵便局だけのため、出入金などが週に2日しかできないことになる。
島民の男性は「お金が引き出せないと、船の切符も買えないなど島民として困ってしまう。早く元通りの営業をしてほしい」。

村総務課の宮田雄次課長は「困った状況だが、最善を尽くして、なるべく早く元通りの営業にしたい」と話している。