年賀はがき配達代「10円不足」 誤請求 数十件把握
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201801/CK2018012202000142.html

今年の年賀はがきを懸賞応募のために投函(とうかん)した人に、
郵便局が追加の配達料金を誤請求した問題で、
日本郵便は同様のミスが少なくとも全国で数十件に上ると明らかにした。
都道府県や詳しい件数は「公表する予定はない」とするが、報道などで
東京都と埼玉、愛知、和歌山、香川の各県でのミスを把握しているという。
本紙には、千葉県や茨城県の読者からも誤請求の情報が寄せられている。
同社広報室は、ミスの詳細を公表しない理由について
「年賀の取り扱いが終わり、誤請求をした人への謝罪や返金の体制を整えたから」と説明した。

同社によると、誤請求の原因は、仕分け担当者が年賀目的でないはがきを
料金据え置きの対象外と誤認した可能性が高い。広報室は「指示が徹底されていなかった」と説明。
期間中の過徴収については、配達を担当した郵便局が返還する。

本紙読者からは「はがきの内容が見られているのでは」という疑問も複数寄せられた。
広報室は「通信文の内容を確認することはない。作業時に通信文が
目に入ることは否定しないが、今回のミスはあて先を見て判断した」と回答した。
市民団体プライバシー・アクションの白石孝代表は「はがきは文面が可視化されているものの、
郵便局は通信の秘密を守るための配慮を欠いてはいけない」と話した。