ゆうパック、年末年始は大丈夫? 会社側「万全の態勢」強調も…現場悲鳴「さばききれない」
https://www.zakzak.co.jp/eco/news/171229/eco1712290004-n1.html

人手不足が原因かどうかは不明だが、ゆうパックの配達も厳しい状況が続いているようだ。
「17時から19時の時間指定の際に19時40分に遅れて配達すると『なんで遅れたんだ!』と
玄関先で怒鳴られた」。郵政グループの労働組合幹部は配達員からこんなリポートがあったと明かす。
関係者によると、今月1日から12日までの間に東京管内の郵便局で発生した業務中の交通事故は27件と、
昨年同期と比べて15件も増えており、注意喚起の文書が局内で掲示されたという。

日本郵便広報室では「残業代不払いということはないし、廃休したら代休をとるなど
労働基準法の基準があり、ちゃんとした勤怠管理をしている」とする。
一方で「もちろん配達員が大変だということは事実」「苦しくないともいいづらい」と付け加えた。
ゆうパックの配達はほとんどが日本郵便から委託を受けた業者が担っており、
「通常の労使関係とは異なる」(労組幹部)ことも問題を複雑にしているようだ。

年末年始の年賀状シーズンへの対応について、日本郵便広報室では
「最繁忙期なので短期のアルバイトを募集し、人材派遣会社からも人を出すので人員は十分に足りている。
最後の追い込みなので万全の態勢を整えている」と強調する。

ただ、前出の労組幹部は、年賀状のしわ寄せがゆうパックにくる恐れがあると話す。
原則としてゆうパックと年賀状の配達は担当が異なるというが、
「普段ゆうパックの方に応援に入っている局員も、年末年始は年賀状優先で手伝いに入る」といい、こうため息を漏らす。
「ネット通販の普及で年末年始も配達が増えており、値上げした大手の分まで
荷物が回ってくることを懸念している。人員を募集しても集まるかどうか分からない」