佐沼郵便局(登米市)の配達員岩渕智彦容疑者(51)が郵便物を隠していた事件で、空き家などから見つかった
3万7000通以上の郵便物について岩淵容疑者が一部を開封し、入っていた現金を抜き取ったと供述していることが
12日、捜査関係者への取材で分かった。県警は同日、最初の逮捕容疑となった隠した郵便物5通を34通に変更し、
郵便法違反(不法開披・隠匿)の疑いで仙台地検に追加で書類を送った。

捜査関係者によると、34通のうち3通の封が開けられ、そのうち1通から現金が抜き取られていた。
見つかった3万7000通以上の中では約300通が開封されているのを確認したという。
岩渕容疑者は郵便物を隠した理由について「時間内に配りきって、仕事ができるアピールをしたかった」と供述し、
開封した理由については「人の手紙の内容に興味があった。現金が入っていれば抜いた」などと話しているという。
約10年間で20〜30万円ほど抜き取ったと供述しているといい、県警は窃盗の疑いもあるとみて捜査している。