かんぽ不正「幹部が不正後押し」 上司への不信渦巻く
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0290d7a1a14988f1154792af9adcfd182faafc0

 かんぽ生命の不正販売問題で、

 日本郵政グループが29日、300人超の幹部社員への処分を公表したが、現場の郵便局員の間には幹部への「不信感」がなお根強い。
不正へ駆り立てた管理職らが、まだ処分を受けずにいる例が目立つからだ。

 「どこに問題があったかを定義したうえで処分につなげてほしい」。
今月16日にあった郵政グループの有識者委員会「JP改革実行委員会」では、委員の一人がそう求めた。
不正への関与などを詳しく調べず、単なる上司の「管理責任」を問うだけでは、現場に渦巻く不信や不公平感はぬぐえないからだ。

 不正問題を調べた特別調査委員会が昨年末公表した調査報告書では、管理職らが不正を黙認・助長したとの証言が数多い。
成績の悪い郵便局員には怒声を浴びせてプレッシャーをかける一方、好成績の局員の不正に目をつぶる支社幹部や郵便局長もいた。
不正を営業指導役から教わるケースもあったほか、郵便局の担当幹部が不正の手口を赤裸々に証言した例もあった。

 郵便局の現場では「郵便局や支社の幹部が不正を黙認したり後押ししたりしたことへの調査もおとがめもないのは不公平だ」
「金融担当の管理職がそのまま顧客のコンサルティングにあたっていいのか」といった不満の声が上がっている。
本社の営業担当幹部の昇格を嘆く声もある。