300年前のスイスではコーヒーは悪魔の飲み物として禁じられていた。

コーヒーを飲んだ人を『反社会性』とし、強制的に『反社会性の治療』をする事に
社会的な利点はあるのだろうか?

100年前まで清朝では辮髪にしない国民は死刑になった。
辮髪にしない人を、『反社会性』として死刑にする事に利点はあるだろうか?

禁止法時代に酒を飲んだ人を『反社会性』とし、強制的に『反社会性の治療』をする事に
社会的な利点はあるのだろうか?

1930年、イギリス植民地政府は塩を専売制にして、インド人に製塩を禁止していた。

マハトマ・ガンジーは、製塩の為にグジャラート州アフマダーバードから同州南部
ダーンディー海岸までの約386kmを行進し、抗議活動を行った。

23日後、海岸に辿り着いたマハトマ・ガンジーは、海水を汲み火を焚いて人々と共に製塩を行った。

イギリスの警官隊はこれを武力で鎮圧した。

反対派は、これを『反社会性』と呼び、強制的に『反社会性の治療』を付すと言う。
反対派は、法を犯して塩を作ったガンジーを、『法を犯した極悪人』と糾弾するが良い。

『反社会性』と言うのは時代、政権などにより変わるものだ。
人類にとって普遍的なものではない。

反対派は、『悪法もまた法なり』、『法を守らね奴らは許せない』と言う。
しかし、不当で理不尽な悪法は、法の尊厳性、遵法精神、政府の信頼性を貶める。

反対派は、思慮が薄く、サディスティックで精神が病んでいる。