>>72 つづき

2015年により国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の薬物依存研究部部長を
務める専門医は以下のように述べている。

https://m.facebook.com/matsumoto.toshihiko/posts/1068801746533150

かつてわが国でいわれていた「大麻精神病(慢性持続性精神病)」なる概念は、国際的には
認められていない病態であり、私自身、20年間薬物依存症臨床にかかわってきたが、厳密な
意味での大麻精神病には出会ったことが一度もない。

何より興味深いのは、薬物依存症専門外来には、大麻単独の依存症や関連障害の患者は
めったに受診しないことだ。

おそらく大麻だけでは社会的機能を損なう依存症や精神病は呈しにくいのだろう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%BA%BB%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E7%97%85

ICD-10(『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』第10版)では、「神経症と精神病」の項にて、
精神病 (psychosis) の用語が用いられず、妄想や幻覚のような症状を示す精神病性 (Psychotic) の
用語で言及されていることに触れている[3]。向精神薬誘発性精神病の項にて、そのような精神病状態は
短期的なものであり、誤ってより深刻な統合失調症のような状態が診断されれば、悲惨な影響を
与えると注意している[3]。

世界で最も信頼されている医学書のひとつ「メルクマニュアル(The Merck Manual)」より引用
http://merckmanual.jp/mmpej/sec15/ch198/ch198j.html

マリファナは最も多く使用される違法薬物であり,一時的に用いられることが多いが,
社会的または精神的な機能不全を示すというエビデンスはない。