>>562 つづき

それでは、『日本で合法化するにはどうしたら良いのか』と言う、核心部分に入ります。

GZJ:大麻合法化について、日本にとって一番良いのはどういうやり方だと思いますか?

EN:まず、議論することですよね。課題は2つあると思います。一つは医療大麻の合法化。
これに関しては、あなたたちがルッソ博士を招聘したように、エキスパートを日本に呼んで
医療従事者に話をしてもらうことなどが役にたつと思います。がん専門医とかね。

でももっと大切なのは、勇敢な患者が声を上げることだと思いますね。そしてそれを
メディアに取り上げてもらう。ただ、大麻を医療目的で使用する人は重病の人が
多いですからなかなか難しいですが。

大麻を喫煙するのではなくて、ベポライザーやエディブル(訳注:カンナビノイドを
経口摂取できる食品。チョコレート、キャンディ、クッキーその他さまざまな種類がある)を
使うこともできることを周知させることも効果的でしょう。

大麻に対する抵抗は、それと関連するカルチャーに対するネガティブなイメージが
原因であることも多いですから。だからそのイメージが弱まれば医療大麻を受け入れ
やすくなるかもしれません。

とにかく、大麻が実際に、すでにさまざまな国で、アメリカだけでなく、南米、ヨーロッパ、
最近ではフィリピンでも、薬として認められているという事実をきちんとメディアを通して
伝えることさえできればいいと思います。

もう一つの課題は大麻所持に対する刑罰の軽減を求めることです。刑罰による害は
犯罪そのものによる害を上回ってはならないという原則に拠れば、大麻取締法の
刑罰は厳しすぎます。

あるいは、医師に求められるヒポクラテスの誓いというのがありますよね、「何よりも、
患者に害をなしてはならない」というもの。これは政府も守るべき原則です。