>>350 つづき

■実験結果

小学生(5〜7歳)の子供達

・答えをのぞき見した割合は、グループ2の子(実験者に嘘をつかれていない)が60%。
・グループ1の子(実験者に嘘をつかれた)が80%だった

・グループ1の子は、答えをのぞき、そのことを隠し通す(つまり嘘をつく)傾向がより強かった。

未就学児(3〜4歳)の子供達

小学生グループとは対照的に、3〜4歳の子供達は、実験者の嘘の有無に影響され
にくいことが分った。

つまり、嘘をつかれたか、そうでないかで、のぞき見やその後の嘘の割合に差が出なかった。
ということは、4〜5歳くらいが、「嘘をついた人には嘘をついてもいい」と解釈を始める時期とも取れる。

「○○しなかったらオバケが来るよ」
「今度○○したら、もううちの子じゃないよ!」
「ここに散らかっているおもちゃ、全部捨てちゃうからね」

どれも実行に移せない、非現実的な内容をママまたはパパは発している。

このような発言が度重なると・・・

「ママ・パパは言っていることと、やっていることが違う」
「ママ・パパが言うことは、どうせ本当ではない」

と取るようになる。つまり子供は『嘘』をつかれたと判断する。(つづく)