>>321 つづき

ヘロイン過剰摂取死からフェンタニル過剰摂取死に切り替わった理由は複雑である。
フェンタニルを直接服用しているユーザーはほとんどいないが、ヘロイン、コカイン、
メタンフェタミンに追加されたフェンタニルは少量でも致命的である場合がある。

ヘロイン使用者数は変わっていない可能性があるが、消費されたヘロインが
致命的なものであり死亡者数が増えている。

フェンタニル混入の理由またはフェンタニル自体の販売も純粋な利益となる。
ヘロインはアヘンから精製された半合成薬であるが、フェンタニルは完全に
合成されており、したがって制御された環境で製造することができる。

現代の流行の場合、製造元は東南アジア全域の工場であり、大部分は
中国の麻薬密売人である。

フェンタニルが麻薬密売業者にとって魅力的である理由は2つある。
密輸しやすく、大規模な収益を上げられる。

一旦生産されると、大量のフェンタニルが南西部の国境に密輸されるか、
または単に郵便物として密輸される。

中国ではフェンタニルの効力が高く、生産コストが低いため、フェンタニルは
莫大な利益率で転売される可能性がある。

フェンタニルは中国で4000ドル、アメリカでは160万ドルで密売される。

一方、覚せい剤死亡率増加はメキシコからの密輸、コカイン死亡率増加は、
アフリカ系アメリカ人でほぼ確実に優勢であり、白人主導のオピオイド危機と
並行して黒人麻薬危機を引き起こしている。

(覚せい剤密輸増加の理由につづく)