処方オピオイドはオピオイド危機の原動力ですか?前提条件と事実  2017年12月27日
https://academic.oup.com/painmedicine/article/19/4/793/3583229
・オピオイド鎮痛薬の処方率
誤認:オピオイド鎮痛薬の処方を増やしてオピオイド流行を促進する。
事実:ヒドロコドン、オキシコドン、およびオピオイド処方全体は、2012年から2017年の初めから数年にわたり減少しています。

・オピオイド鎮痛薬の致命的死亡率:発生率と動向
誤認:2014年に処方されたオピオイド鎮痛薬の過剰摂取量が急増し、増加を続けています。
事実:致命的な処方せんオピオイド鎮痛薬のODは2011年以来着実に減少している。
   以前の報告とは対照的に、2014年の増加は、処方オピオイド鎮痛薬によるものではなかった。

・処方オピオイド鎮痛薬乱用とヘロイン開始
誤解:処方せんオピオイド鎮痛薬はヘロインへの入り口です。
事実:処方せんオピオイド乱用からヘロイン開始への進行は稀である。
(初期処方オピオイド誤用の5年以内に、3.6%がヘロイン使用を開始する)
>2014年オピオイド鎮痛薬の過剰摂取によるスパイクは、主にフェンタニルによって引き起こされ、その殆どが完全に違法物であった。

・オピオイド鎮痛薬の処方安全に関するその他の要因
2011年以前に医療大麻の法律を制定した州では、年間オピオイド鎮痛薬の死亡率は平均24.8%低下しています。〜
オピオイド鎮痛薬の死亡率の低下と医療大麻へのアクセスとの関係は、
1年目(-19.9%)2年目(25.2%)3年目(-23.6%)4年目(-20.2%)5年目(33.7%)6年目(33.3%)であり
〜統計的に毎年有意に減少した

2012年ドイツ人87万人の健康保険加入者のうち、処方されたオピオイド鎮痛薬の年間乱用率は0.008%であった

まとめると
オピオイド過剰処方は減っていて、オピオイド乱用からヘロインへの移行は稀でっせ。
オピオイド過剰処方による死者は確実に減少し、違法なヘロインやフェンタニルが増えてまっせ。

アメリカでは医療大麻によってオピオイド処方薬の死亡率が減少したが、
ドイツの健康保険加入者では、オピオイド処方薬の乱用は極めて稀でっせ。
健康保険を適用している日本は、オピオイドを減らすために医療大麻を解禁する必要はありませんぜ。