◎慢性非癌性疼痛
大麻およびカンナビノイドによる慢性非癌性疼痛(CNCP)患者の治療 
系統的レビューとメタ分析制御および観察研究 2018年10月
https://journals.lww.com/pain/pages/articleviewer.aspx?year=2018&;issue=10000&article=00006&type=Fulltext

>慢性非癌性疼痛におけるカンナビノイドの有効性に関する証拠は限られている。
>カンナビノイドは慢性非癌性疼痛に対して非常に有効な医薬品であるとは考えにくい。

>具体的な疼痛状態の中で、我々は神経因性疼痛および多発性硬化症関連CNCPの効果を見出した

>プラセボを受けた患者よりも何らかの理由で治験から離脱する確率が2倍であった
>プラセボ群と比較して有害事象を経験する確率が2.33倍であった

>カンナビノイドの疼痛の軽減についてプラセボ群と比較したとき中程度の証拠が見出された。
>プールされた分析結果は、
>疼痛の30%減少(「中程度」効果)、カンナビノイドにおいて29.0%で報告され、プラセボ群では25.9%であったことを示唆した。
>疼痛の50%減少(「実質的」効果)、カンナビノイド群で18.2%、プラセボ群で14.4%報告されている。
>しかし、この結果は統計的有意性に達しなかった。

結論
カンナビノイドはCNCPにとって非常に有効な医薬品であるとは考えにくい。
多発性硬化症関連疼痛時の補助的療法としては、ナビキシモールの使用を支持するエビデンスは中程度から高程度ある。
しかし、治療効果を得られる治療必要数NNTBは高く有害必要数NNTHは低く(効果が出る率は低く有害事象が出る率が高い)、
有害事象によるドロップアウト率が高く、長期的な有効性と安全性は不明である。
精神的身体的機能など他の重要な症状の改善効果についてのエビデンスは最小を示しました。
カンナビノイドはCNCPの単独療法である可能性は低い。