◎オピオイド処方の低減
医療大麻の合法化とオピオイド処方:1993 - 2014年の間の米国のメディケイド登録者に関する証拠 2018年8月6日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/29989239/?i=3&;from=liang%20cannabis
州全体の医療大麻の合法化が、メディケイド登録者が受け取ったオピオイドの減少と関連しているかどうかを調べた研究
結果:
スケジュールIIのオピオイド(例、ヒドロコドン、オキシコドン)スケジュールIIIのオピオイド(例、コデイン)
>スケジュールIIIのオピオイド処方では、医療大麻の合法化は処方数の29.6%(P = 0.03)の減少
>医療大麻の合法化とスケジュールIIのオピオイド処方との関連性を裏付ける証拠は見つかりませんでした。

レクリエーション用マリファナの合法化および処方せんオピオイド 2018年 
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/30390550/?i=2&;from=/30419224/related
結果:
>8つの州とDCを比較したモデルでは、合法化はスケジュールIIのオピオイド転帰と関連していなかった。
>2015年にレクリエーション用マリファナの合法化を有効にしたことは、
>処方数、総投与量、およびスケジュールVオピオイドの支出の32%減少と関連していた

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2つの研究を簡単にまとめると、
「医療用&嗜好用合法化は、弱オピオイドのコデインなどは減少させたが、
強オピオイドであるヒドロコドンやオキシコドンは減少させていない」だ。

これら研究から判ることは
「アメリカのオピオイドクライシスは主に強オピオイドの過剰摂取であるから、
医療用&嗜好用合法化してもオピオイドクライシスを解決することは出来ない」と言えるのだ。

日本にとって重要度が高いことを言うと、
「医療用&嗜好用合法化で強オピオイドが減らないってことは、
末期がん等のモルヒネ類使用を減らすことが殆ど出来ない」とも言えるのだ。