ある所に、金も、名誉も、技能も、人望もなく、誰からも愛されない病気の男がいた。

その男は、正義と言う錦の御旗を振りかざし、社会の復讐者を気取っていた。
個人的な憎しみで理由を探し、断罪する事を唯一の楽しみとしていた。

己が誰からも愛されず病気で惨めだから、他人の回復、緩和、幸福は望まない。

その内にあるのはサディスティクな憎しみ、他人を己の不幸なレベルまで、
引きずり下ろす快楽に酔いしれていた。

他人の幸福は己の不幸である。嫉妬心が熱く燃え盛り千々に心を乱し焦がす。
その男は、他人の回復、幸福の邪魔をし、足を引っ張る事に楽しみを覚えた。

出しゃばって世話を焼き、不必要に他人の事にたちいる。
つまり、いらぬおせっかい焼きの偽善者である。

他者への非寛容、干渉は己の弱さの裏返しである。
他者への寛容、非干渉が、持続可能な幸福社会を築く鍵だ。

偽善者は、いつも正義の仮面を被って社会に悪を成す。
あなたの隣にいる偽善者にご用心!