>>362

需要と供給がマッチしないと使用者は増えない。

警察白書も『経済復興に伴う需要の高まり』を原因としている。

昭和55年 警察白書 - 警察庁
https://www.npa.go.jp/hakusyo/s55/s550200.html

学生、芸能人、文筆家等が「ヒロポン」等を乱用し、また、これらの情勢に乗じて「除倦剤」等の
名称で覚せい剤を製造、販売する業者が続出するようになり、覚せい剤禍が現れた。

しかし、法規制の結果、覚せい剤の生産及び流通は在日朝鮮人や暴力団の手により非合法に
行われるようになる一方、当時の経済復興に伴い増加した土木作業員や工員等を新たな需要者
として組織的な密売が続けられたため、乱用者は増加した。

急増の背景としては、第1に、ヘロインの乱用期に検挙された密輸、密売人や暴力団に対する
第1次頂上作戦(39、40年)で検挙された暴力団幹部等が出獄し、新たな資金源を求めて覚せい剤に
注目し始めると同時に、韓国や日本国内における密造が始まり、国際的なグループによる大量の
密輸入事件(注)にみられるような国際的な不正供給活動も活発化したことが挙げられる。

一方、国民の側においても、「昭和元禄」、「レジャーブーム」等経済成長に伴う独特の風潮が
広がるとともに、伝統的な規範意識に変化が現れ、また、享楽的風潮の高まりともあいまって、
ソープランドやモーテルの乱立にみられるように性風俗も大きく変わり、覚せい剤等を安易に
試みようとする人々が増えたとみられることなどが挙げられよう。