>>274 つづき

欧米では、ドラッグの密売で利益を得ることは犯罪ですが、自分の稼いだお金で
ドラッグを使うことは「本人の勝手」、ドラッグで人生が破綻したりホームレスに
なることは「自己責任」、過ちに気づいて依存症を克服しようと決意すれば「支援」
の対象です。なぜなら、ドラッグの使用そのものは誰の迷惑にもなっていないからです。

このようにいうと、「大河の撮り直しで関係者がものすごく苦労しているじゃないか」
というひとが出てきますが、そもそも逮捕などしなければいいだけの話です。

かつての日本は、このような議論がごくふつうにできました。マリファナ合法化に
見られるように欧米がどんどんドラッグに寛容になっていくのに対し、日本だけが
なぜ逆行し、ますます不寛容になっていくのか。

これは日本社会と日本人を考える興味深いテーマかもしれません。