>>142 つづき

2019年国連システム 過去10年間に私たちが学んだこと(PDFファイル)
http://cannabis.kenkyuukai.jp/images/sys/information/20200522162210-05A97F4346054ECEF5108269D3D2DA0E5AED0CC855B6CA534DD58B5C6364E595.pdf

一般的に、刑務所の環境下に置かれると、高齢の犯罪者や犯罪組織や組織とつながりやすくなる。
また、汚名(スティグマ)を着せられ、犯罪者としてのアイデンティティを形成するのに役立ち、
社会的排除を増加させ、健康状態を悪化させ、社会的技能を低下させる。オピオイド依存症に
対する心理社会的に支持された薬理学的治療のような、地域社会内での投獄を代替する方法
(外来又は住居の治療環境)は、再犯を減らす上で効果的である。


一部の地域では依然として懲罰的な薬物政策が用いられている。
その効果は薬物取引の減少や医療以外の薬物の使用・供給への対応には見られず、
薬物使用者やその家族・地域社会の人権と福祉を損ない続けている。

人権基準や確固たる科学的根拠に基づかないと、薬物政策は開発に逆効果を
もたらす可能性がある。虐待的で、抑圧的で、不均衡な薬物規制政策と法律は
逆効果であり、同時に人権を侵害し、公衆衛生を損ない、重要な公共資源を浪費している。


医療及び科学上の目的以外での薬物使用の犯罪化は、健康に対する権利の享有に
悪影響を及ぼすことがある。それは、汚名と差別を増大させ、その結果、対象者が治療と
回復のサービスを求めることを阻止し、それによって、彼らを民間及び国家機関の両方からの
暴力と虐待に対してより脆弱にすることができる。


(つづく)