BZ(ベンゾジアゼピン)系薬物、処方実態の解明を求める声(第417回、中医協)
 厚生労働省の中医協総会で、健康保険連合会の幸野庄司委員から、これまでの改定で向精神薬の長期処方の適正化に取り組んできたにもかかわらず、BZ系薬の数量が大きく変化していない点を厳しく指摘。
健保連によるデータとして、55%が精神科を標榜していない診療科から処方されており、「かなり長期にわたって処方されている」と述べ、「諸外国では累積処方日数を制限している国もあるが、日本は減算方式で甘い」「厳格な対応をしていく必要がある」と強調した。
 国内でベンゾジアゼピン薬物依存患者が、離脱症状を避けるため、不必要なベンゾジアゼピンの継続服用を強いられている実態が警告された。
健保連は医療費支払のスポンサーでもあるため、その発言の影響力は大きい。
中医協で配布された資料を見れば、診療報酬の減算規制後もベンゾジアゼピンの消費量の減少がわずかであることが分かる。我々は、健保連のご意見を全面的に支援する。
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https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/201907/561439.html
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000522373.pdf