>>548 つづき

>「大麻によるリスクはコカイン以上」
>物質誘発性精神症の患者のうち約3人に1人が、
>その後、より長く続く病気である統合失調症を発症する

この元論文は、デンマークにおける1994〜2014年に物質誘発性精神病の
診断を受けたN=6,788人に関する研究だが信憑性は極めて低い。

大麻誘発性精神病患者の47.4%が後に統合失調症または双極性障害に転換した。
多剤使用誘発性精神病患者では 35.0%、
アンフェタミン誘発性精神病では32.3%、
幻覚剤誘発性精神病患者では 27.8%、
オピオイド誘発性精神病では22.1%が
鎮静剤誘発性精神病では20.9%
コカイン誘発性精神病では20.2%、が後に統合失調症または双極性障害に転換した。

としていて、この結果から記事は「大麻によるリスクはコカイン以上」と記述している。

これらの数値の違いは、大麻のサンプル数1492人に対して、
コカインでは170人とサンプル数が極度に低い事による誤差である可能性が極めて高い。

また、統合失調症または双極性障害の患者の大多数は、これらの診断の前に
ADHD、パーソナリティ障害、単極性うつ病、不安障害、自閉症、摂食障害、
精神病になる前の自傷行為などの精神科病歴を持っていて、
本来の精神病が強く影響している可能性が高い。

(つづく)