>>585 つづき

大麻の「使用罪」を新たに設けるかなどを検討する厚生労働省の
「大麻規制検討小委員会」が2022年5月25日、初会合を開いた。

マスコミ各社の報道によると、当該委員会では、「使用罪」について、
委員からも特に反対意見はなく、導入の方向で議論が進むことになるようだ。

しかし、昨年開かれた厚労省の「大麻等の薬物対策のあり方検討会」では、
松本医師をはじめとして当事者団体からは反対の声が上がっていたが、
今回の委員からは松本医師は外された。

また、検討会の取りまとめは賛否両論併記だったにもかかわらず、
「大麻の『使用』に対する罰則の導入について基本的な方向性が示された」と、
事務局である厚労省の監視指導・麻薬対策課罰則導入を前提とする説明がなされた。

このように、反対意見はなかったように捻じ伏せて、反対意見を言いそうな委員は、
招集せずに賛成派だけで固めた委員会のあり方は民主的とは言えず、
中国共産党、北朝鮮、ロシアのような専制国家のありようそのものである。

松本医師の代わりに新たな委員となった小林桜児(神奈川県立精神医療センター
副院長兼医療局長)は、『私たちは大麻使用罪の創設に反対します!』と言う
大麻使用罪創設に反対する依存症関連団体・支援者ネットワークの声明に
【支援者】として名を連ねておきながら、使用罪創設支持に寝返った。

このような損得勘定による転向者の態度もまた専制国家の常である。

自分たちの主張を押し通すために卑劣な情報統制、都合の良い人選に
終始する「大麻規制検討小委員会」に猛省を求めたい。

我々が直面している問題は『自由と民主主義』を正しく守り、進歩させる戦いである。