>>586 追記

今回の委員会では、松本医師だけでなく前回の委員会で反対意見を述べた
岡崎重人(川崎ダルク支援会理事長)も排除されている。

ようするに厚労省は、反対意見をなかったように排除して、
「専門家による議論を尽くした結果、反対はなかったため使用罪を創設した」という
既成事実を作ろうとしている。

これは、反対するまたは苦言を呈する者を排除して狂気政治を推し進めるプーチンのような
独裁者、専制国家のありようと何ら変わらない。

前述したように松本医師の代わりに新たな委員となった小林桜児は、
『私たちは大麻使用罪の創設に反対します!』と言う
大麻使用罪創設に反対する依存症関連団体・支援者ネットワークの声明に
【支援者】として名を連ねておきながら、使用罪創設支持に寝返った。

小林桜児の言い分は以下の通り。

『刑事罰化に伴うスティグマはまさにあり、日本の場合は『前科者』が社会的に排除されてしまう要素がある』

『(使用罪設立により)できるだけ早く患者さんに困り感を感じてもらって、早く生活のトラブルを感じ、
薬物を使いながらの生活は無理なんじゃないかと感じてもらう一つの要素として、
何らかの司法の強制力があってもいいんじゃないか』

つまり、彼の意見を要約すると、『大麻使用者に使用罪で嫌がらせをして困らせ、
生活にトラブルを生じさせて、『前科者』として社会的に排除する』と言う思考である。

これは医師としての人々を救うと言う本分と相反するものであり、
一人の人間としても人間性を大きく逸脱している浅はかな考え方である。

(つづく)