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■先輩に刺激を与える3期生

 「3人のプリンシパル」の本番で抜群の演技力を見せたのが、15公演中、最多の2幕出演11回を果たした久保史緒里と、主役のジョバンニに4度選ばれた山下美月(2幕出演は10回)だ。
2幕に「かおる子の母」役で出演した女優の柿丸美智恵は、13年に開催された『16人のプリンシパルdeux』や『すべての犬は天国へ行く』『墓場、女子高生』などで乃木坂46の1期生とも共演している。
柿丸は「久保さんは、将来ミュージカルに出演しそうだな、というレベルの芝居を見せていた。稽古のときは、ノートにびっしりとメモをとっていて勉強熱心でしたね」と言う。

 一方で徳尾氏が注目したのは山下。「彼女は、演技のバランスが良くて、欠点が少ない。でも、何度選ばれても着替えには一番時間がかかるなど、マイペースなところがステージの上とギャップがあって面白かったですね。
久保さんと山下さんは、お互い2幕によく選ばれることで、自然と切磋琢磨する関係になっていた」(徳尾氏)