物語は16歳の気弱な少女、成田初を中心に展開する。彼女は社宅に住んでおり、そこは常務(取締役)の妻・橘夫人が専制君主のように支配し、住民の振る舞いは会社での地位に影響されている。初は、妊娠したかもしれないという妹・茜のために、妊娠検査薬を買いに行くが、社宅の権力者・橘家の息子で横暴な亮輝に見つかって脅迫され、彼の奴隷にされてしまう。

第1巻はほとんどキャラクターとプロットラインの紹介であるが、当初の状態は長くは続かない。主要な男性登場人物(亮輝、梓、凌)は、物語の進行につれて、早々に立ち位置を交換する。これは、『ホットギミック』が高い年齢層の読者をターゲットとし、若い読者にはふさわしいとはいえない成人向きのテーマ(強姦未遂やデートDV関係の正常化)に焦点を当てているからである。