「辞めるなら1億円払え」
「愛の葉Girls」は2012年12月に結成された愛媛県のご当地アイドルで、「歌って踊って耕す」を売り物にしていた。
ステージ活動だけでなく、愛媛の農作物のPRや物販、耕作放棄地を使った農作業を行っていた。

萌景さんは3年前に研修生となり、16年7月からレギュラーメンバーに昇格し、今年1月にリーダーになった。
アイドル活動を続けるため、高校は通信制に入学し、通学は火曜日と日曜日だったが、イベントは日曜日に集中するため、学業との両立が困難になっていた。
社長に「アイドルを辞めたい」と申し出ると、「辞めるなら1億円の違約金を払え」と要求されたこという。

愛の葉Girlsとしての活動は多忙で、早い日は朝4時半に集合、翌日の午前2時までつづくこともあった。
週3回のレッスンもあり、拘束時間は平均して1日12時間を超えていたという。

月給は3万5000円(研修生はなし)と安く、規則に違反すると重いペナルティも課せられた。
遅刻や忘れ物をすると1回5000円、禁止されている陰口をすると1〜3万円、指定イベント欠席で1カ月の報酬を50%カットだ。

親に不満しゃべっても罰金100万円


契約には、タレント活動やグループの情報について口外することを厳しく禁じる条項があって、
情報漏えいすると50万円から100万円の罰金が貸せられるとされていた。このため、萌景さんは母親や友人に悩みを相談できなかった。

ゲストコメンテーターの菅俊治・弁護士は、「中学生の場合は学校に行く時間と活動を合わせて8時間と決まっています。1日平均12時間は明らかに違法です」と指摘した。
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