たけさんは神だと思っている。

2年ほど前の正月休みに両親と仙台のたけ実家(居酒屋)に食べに行った時の話。

両親と3人で座敷で鍋を囲んで食事をしているといきなりたけが玄関から入ってきた。
居酒屋に似合わないイタリアンないでたちで。

たけが「否めないよな〜」と言って二階へ上がろうとすると、

店内にいた大学生集団が「たけさん!」「ヅラなんすか!」などと
騒ぎ出し、たけが戻ってきてくれて即
席独演会になった。

店内に13、4人ほど居合わせた客全員にお酌をし抗えない自分の境遇を話し始めた

大学生達がたけの母校の漫画研究会だとわかったたけはいい笑顔で会話を交わしていた。

そしてたけは「ちゃんなーろーふー」と二階に上がっていき、店内は静かになった。

私と両親はたけの気さくさとかっこよさに興奮しつつ
食事を終え、会計を済ませようとレジに向かうと、店員さん(カズ姉)が
階段の上を指差しながら
「今日のお客さんの分は出してくれましたから。また来てくださいね」と。

あれには本当にびっくりした。