Mは出所後実家に戻っていたが、仮出獄2日目にぶらりと実家を当てもなく出て行き、強盗殺人を連続して引き起こす事になった。
まず10月2日に高知県中村市(現在の四万十市)で食料品店を物色し家人を刺して逃亡、
10月9日に高知県高岡郡の小学校用務員室に侵入し用務員を斧で殺害し350円を奪い逃走、
10月14日深夜に徳島県三好郡(現在の三好市)の浄水場管理人の自宅に侵入し一家6人を斧でめった打ちにし5人を殺害、
管理人の自宅から10km北にある国鉄(現在の四国旅客鉄道(JR四国))土讃本線(現在の土讃線)坪尻駅前にある雑貨商に押し入り、
現金2000円と店の菓子を奪って逃走した。
この一連の犯行を同一犯によるものとみなした警察は大規模な山狩りをしたが、
Mは香川県に逃亡しており10月20日に香川県三豊郡(現在の三豊市)の雑貨商に押し入り雑貨商夫婦を負傷させ現金170円と衣類を奪った。
そのため四国管区警察局は10月21日から香川・愛媛・徳島の3県合同で機動隊員や消防団員を動員して3県の県境の山間部を捜索、
10月22日にMの身柄を確保した。