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久保ちゃんのとこを抜粋

こうしてみるとどうだろう、久保ちゃんは「キャラクターとして月野うさぎに似ている」とは言えないとしても、「月野うさぎが持つ魅力をそのまま持ち合わせている」人物であると言えるのではないか。
これこそが、彼女が演じた月野うさぎを紐解くカギだ。

つまり彼女は、小百合うさぎのような「自分の内側にある月野うさぎと共通する部分を引っ張り出す」のではなく、「ありのままの自分を月野うさぎとして形取る」ということを行ったように思う。

だから、いざ見てみるとそれは素の久保史緒里にも見え、月野うさぎにも見えたのではないかと思うのだ。

まさしく、『運命の貴女へ』の歌詞<満ちては欠ける月 沢山の顔見せる>の通りじゃないか。
幾通りもの顔を目まぐるしく見せる彼女は、まさに月のような惹きつける魅力を持ち、そしてそれこそが久保ちゃんと月野うさぎに通じるパーソナリティ。
むしろ、月野うさぎというフィルターを通して久保史緒里の魅力を再確認できたようにさえ感じた。

これは紛れもなく、主人公としての素質を持つ者が纏うものだ。その”主人公力”もまた、うさぎと久保ちゃんが共通して持つものである。
久保ちゃんが主人公として、座長として、センターとして、そして「月野うさぎ」としてステージに立つことは必然だった。そう感じる「月野うさぎ」像だったように思う。

さて、久保うさぎについて言いたい事はまだある。既にすごい長いけど許して下さい。

それは歌がめちゃくちゃ上手いということだ。わかりきっていたことだと思うだろうが、そうではない。
改めて聴くと、上手さに一々驚いてしまうほど上手い。特にセラミュでは一人で舞台上に立ち歌う場面が必ずあるが、そのステージングたるや、圧巻の一言に尽きる。

特にキーの広さが素晴らしい。乃木坂版セラミュの楽曲は、高い部分はひたすら高く、低い部分はひたすら低く、その音階の動きも激しく、
とかなり歌うのが難しい曲ばかりだ(しかも結構大きく動きながら歌うし、歌詞もセリフ調なためとにかく歌いづらい)。

それを彼女は、難なく(と見えるほどに)歌い上げてしまい、声の伸びも鮮やか、音程のブレもほぼ感じない、動きながらの安定感もバツグンだ。
(一部ではハモリもやっていた。音感も良し!)何より、感情や心情が乗ったあの歌声がほかには換えられない。
嗚呼、久保ちゃんにはいつまでも歌を歌い続けてほしい。
『舞台 セーラームーン』ではなく、『ミュージカル セーラームーン』である意味は、彼女の歌声が持っていたのだ。…と、思わず言いたくなるほどだった。