山下美月
「ネットの書き込みで『成長していく様子が見られない』とか『プロっぽくて面白みがない』っていうコメントも多かったです。
でも、そう言われるのがすごく悔しかったし、入ったばかりでまだまだこれからなのに…という気持ちがありました」

「与田や大園を近くで見ていると、すごくキラキラ輝いているな、って感じるんです。
アイドルには歌やダンス、演技などの技術も必要だけど、それ以上に“アイドル性”という魅力が大事だと思うんですけど、あの2人はまさにその特化型で。
華があって、誰からも愛されるキャラクターで、放っておけない存在で、人を魅了する能力に長けていて」

「私が間違えたらプロ意識がないと思われるけど、与田のちっちゃいミスなら許してあげたくなる」

「ただ、なんとなく『山下ならこれくらいいけるだろう』っていうのがあるんです。
それをクリアするのは自分にとって最低限のことで、そのさらに上を行かないと、みんなみたいに『成長したね』って言われることがないのはつらかったです」

「でも、自分としてはそれが苦しかったんです。
私のアピールポイントは努力しかないのかと思ってしまって。
私には何もない。
だから、『認めてください』としか言えない自分がすごく嫌でした。
努力を認めてほしいって泣き叫んでいるのは乃木坂46っぽくないですよね」

「そういう『これ以上、何を頑張ったらいいんだろう?』っていう葛藤のなかで、最終的には『次に出られなかったら死のう』ぐらいの気持ちで臨みました」

「アイドルとして、ファンの方に心配をかけちゃいけないとか、気を遣わせちゃいけないとか、ちゃんと元気な姿を見せないといけない、っていうのがあるから。
アイドルとして人前に立つときの自分は、負のオーラを完全にかき消そうとしています(笑)」