公開中の日本映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」が興行ランキング
口コミともに好評、スマッシュヒットを記録している。
映画批評家の前田有一氏が語る。
志駕晃による原作小説を、「リング」「クロユリ団地」で知られるホラーの名手、中田秀夫監督が映画化。
19・6億円のヒットを記録した前作の続編となる。この2作目では
乃木坂46の白石麻衣が新たな殺人犯に狙われるヒロインを演じ、
千葉雄大演じる恋人の刑事が前作の犯人の捜査協力を得て真相に迫る展開となる。
「1作目は演出面でも演技でも恐怖シーンに凄みがなく、せっかくの面白いストーリーが
緊張感を欠いたチープな出来栄えになっていました。そうした批判が耳に入ったか、
今回は中田監督も本気を出してきた印象です。前作の殺人鬼が別の悪党を追い詰めるアンチヒロイックな展開は、
『羊たちの沈黙』を彷彿とさせる知能戦で見ごたえ十分。さらに白石麻衣の美貌は大スクリーンに映え、
着替えでブラを外すサービスまであり、大人の男性の観賞にも堪えます」(前田有一氏)
 自宅を出て、映画館で見る価値ありの佳作のようだ。