「京ことば」

「よろしいなぁ」
京ことばにおける「よろしい」には、「どうでもよろしい」という意味合いも含まれています。

「おおきに」
「おおきに」は何かの誘いや提案に対して、断りを言うNOの意味合いもあるのです。
「誘ってくれてありがとう、でも結構です」という相手を気遣った断り文句として「おおきに」が使われるのですね

「かんにんして」
京ことばの「かんにんして」には、「もう堪えられない!」「いい加減にして」という意味が含まれているのです。

「いけずな人やなぁ」
「いけず」とは意地悪の意味です。
相手から「いけずな人ですね」と言われたら、それは「あなたは意地悪な人ですね」と言われているようなものです。

「よういわんわぁ」
直訳すると「よく言えない」「そんなこと言えない」という意味ですが、他にも様々な意味を含んだ言葉です。

「イキリやなぁ」
「粋な人ですね。」という褒め言葉の表現だと思うなかれ。
「イキリ」には「いきがっている」、「うるさい」といったマイナスイメージが含まれています。

「どないしはったん?」
その一方で「どうしたの?」という意味だけでなく、「あなた気は確かですか?」という皮肉を込めてこのような表現がされる場合があります。

「ぶぶ漬けおあがりますか?」
ぶぶ漬けとはお茶漬けのことで、酒飲みにとって最後に食べるものです。
そのため「ぶぶ漬けはどうですか?」と相手に聞かれた場合、それは「そろそろ帰ってくださいな」と暗に伝えられているのです。