【新日本プロレス vs UWF 旅館破壊事件】
1987年1月23日、熊本県水俣市で開かれた親睦会で、泥酔したレスラー達が旅館を一軒丸ごと破壊した伝説の事件

■前田日明の証言(当時UWF)
・泥酔した坂口は、大の字になり「前田!蹴れるもんなら蹴ってみぃ!」と叫んでいた
・坂口がビール瓶で俺を殴ったというのは大嘘。坂口が一番最初に酔い潰れて運ばれた
・武藤とじゃんけんして勝った方が殴るということをやっていた
・高田に羽交い絞めにされ、武藤がスペース・ローリング・エルボーのように側転して殴りかかってきた

■坂口征二の証言(当時新日本プロレス副社長)
・前田にはずっと本物の焼酎を飲ませていたが、若手の武藤には途中から水を注いでた
・武藤が水を飲んでることに前田が気づき、「いいから(酒)飲め!」と喧嘩に
・武藤が「UWFのスタイルだと客を呼べない」と批判し、前田と殴り合いに
・最後は、坂口が前田の頭にビール瓶を食らわせた

■藤原喜明の証言(当時UWF)
・丸裸になって旅館を飛び出し、タクシーを止めて街まで出ようとする者
・トイレの引き戸が開かず「開かぬなら、開けて見せようトイレの戸」と一句詠んで蹴り破る者
・嘔吐したワカメスープのワカメでトイレが詰まり、溢れ出て廊下が川になる
・“どっちが強いか論争”で殴り合いが始まる
・泣き叫ぶ女将さんに、レスラーの一人が「大丈夫です」。何が大丈夫なのか分からない
・修理代に400万。坂口は「意外と安かったですね」 猪木は「旅館ごとそっくり買えよ」

■武藤敬司の証言(当時新日本プロレス)
・UWFのスタイルを批判したら、前田と喧嘩になった
・誰かに「後腐れないように何発ずつ殴り合え」と言われたが、相手は先輩なので一回も手を出さなかった
・後出しじゃんけんで前田ばかりが殴るので、ズルに怒った高田が前田を羽交い絞めに。助走つけてぶん殴った

■田中ケロの証言(当時新日本プロレス・リングアナウンサー)
・酔った後藤達俊が包丁を持って猪木を探していたが、そういうときの猪木は早めに逃げる
・翌朝、猪木は旅館の周りを普通にランニング
・前田と武藤の顔が腫れてしまってるので、翌日の試合は「風邪の為欠場」とアナウンス

■蝶野正洋の証言(当時新日本プロレス)
・猪木や坂口が焼酎の早飲み一気とかやって場をほぐそうとしたが、酒が入るにつれて雲行きが怪しくなった
・若手や中堅は、ほぼほぼ逃げてた
・藤原喜明とドン荒川が一升瓶片手に「本当に酔ってるなら、ここ(5階)から飛び降りてみろ」と言い合いしていた
・前田が武藤に馬乗りになって殴り出したのが喧嘩の始まり(蝶野はドン荒川がけしかけたと推測)
・前田に怒った坂口が前田に突進、大の字になって「どこでもいいけん(関節を)取ってみいっ!」
・前田は唾や手鼻を浴びせるだけで絶対に組み付かなかった
・そうこうしているうちに前田は猪木にカラんで号泣(猪木が旧UWFに合流しなかった件で)
・部屋の扉や壁を「突きの練習」と言って穴だらけに
・トイレの便器を破壊、便器の水が吐瀉物を巻き込んで流れ落ちていった
・後藤達俊がオモチャの日本刀を振り回して「猪木連れてこい!猪木コラァ」と暴れていた
・猪木が後ろに来て「何だ、後藤」と声をかけると、急に気をつけをして「お疲れ様です」と一礼
・深夜2〜3時すぎに飲んでなかった蝶野は猪木らと後片付け。弁償代は200〜300万円、旅館はほどなくして潰れた

■古舘伊知郎の証言(当時ワールドプロレスリング実況アナウンサー)
・新日vsUWFの対立図式でやっていた中、「今日ぐらいは無礼講で仲良くしようか」ということで宴会が始まった
・ジョージ高野が、床の間のでかい床柱にドロップキック3発入れてへし折った
・大量のゲロが大広間から踊り場に流れ出て、踊り場から階段に出てゲロが一段ずつズッズッズッと…
・猪木はカッコつけちゃって腕組んで動じない感じ
・レスラー達が泥酔してるので、女将さんは古舘のところに「2階だけでも弁償して!」と言ってきた
・「猪木さんが買い取ると言ってますよ」と伝えると、女将さんは「まるごとだったら8000万」と吹っ掛けてきた
・坂口が「もういい加減にしろ!」と言って、宴会はお開きに
・前田が「最後にゲームしたい」と言い出し、ジョージ高野と交代でデカい壷を投げつけ合うゲームを提案
・坂口は止めるどころか「古舘さん、司会やって」と言ってきた
・ジョージが額に壷を食らい流血、膝をついたことで、前田は「勝ったー」と満足し、ようやくタクシーに乗った
・UWF用に2台タクシーを呼んでいるのに、酔った半裸の大男達が1台に乗ろうとするので、運転手も震えてて可愛そうだった