千葉県(市川市)の手児奈伝説
伝説によると、手児奈は現在の市川市真間の地に暮らしていました。その容姿がとても美しかったため、多くの男性が手児奈に恋心を抱き、
それが原因で男性たちの争いがたえなかったほどでした。
男性たちが醜い争いを続けるなか、手児奈は次のような感慨を抱きます。
「自分の心は幾つにでも分けることができる。しかし、身体は一つしかない。
もしも、自分が誰かのもとに嫁げば、ほかの人を不幸にしてしまう」。
夕陽が海の下へと沈んでいくのを目にした手児奈は我が身に絶望し、海に身を投げてしまったのでした