再始動を宣言した歌手の中森明菜(57)が、NHKから大みそかの「第73回NHK紅白歌合戦」への出場を打診されていることが11日、分かった。実現すれば、2014年に米ニューヨークからの生中継で出演して以来、8年ぶり9回目の出場となる。明菜と旧知のNHKスタッフが今年、紅白チームに復帰し出演交渉を担うこともあって実現する可能性が高そうだ。

明菜は14年の出演を機に4年ぶりに歌手活動を再開したが、17年末のディナーショーを最後に再び活動を休止。それがデビュー40周年を迎えた今年、8月30日になって突然、ツイッターと公式サイトを立ち上げ、再始動を報告したことでファンは騒然となった。

 明菜は前個人事務所を離れ、同日付で新たな個人事務所「HZ VILLAGE」を設立。関係者によると、明菜は長年連れ添ったマネジャーのもとを離れ、新たに弁護士のサポートを得て“再独立”した。紅白の制作が始まる9月直前に、しかも今年は、14年に紅白のチーフプロデューサーを務めた男性が制作チームに復帰したタイミング。明菜に関してはこのスタッフが交渉役となっている。

 同局関係者は「出演が決まれば、明菜さんが好きなニューヨークやロサンゼルスなどから中継で歌うことになりそうです」と説明。8年前と同じく、米国からの生中継という計画が立てられているという。

 NHKが3、4月に続いて放送した7月の「中森明菜 スペシャル・ライブ1989 リマスター版」は土曜夕方にもかかわらず視聴率4・6%と、明菜の根強い人気を示した。「今年の紅白は50代以上の視聴者をターゲットにする方向」(音楽関係者)といい、明菜の出演が目玉企画となることは必至。昨年、娘の神田沙也加さん(享年35)の急逝を受け出場を辞退した松田聖子(60)も今年は出場するとみられ、80年代を代表する2大アイドルの競演が視聴率を押し上げそうだ。

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