>>274
ヲタどもは、これも読んどけよ(ビシッ)

「私の くじけそうになった時、そっと手に取る一冊」 
映画「永遠の0」はフィクションですが、主人公の宮部九蔵や登場人物たちは
戦後生き残った海軍戦闘機パイロットの証言をもとに描かれた事をご存じでしょうか。
この本の著者、笠井智一氏も主要な証言者の一人です。
彼は弱冠16歳で海軍に志願し、想像を絶する過酷な訓練に耐え、
敗戦色濃い昭和19年から終戦までを最精鋭部隊の基幹搭乗員として戦い抜き、
戦後はセメント会社で工場長を勤めた。
戦後も戦友や上官たちに思いを馳せない日は1日もなかったという。
私は笠井氏の戦記を残したい、と本人に申し入れ、
平成26年から同28年にかけて聞き取り取材を行った。
みずからの体験を誇張・自慢する事はなく、
戦争を美化したり悲惨さを強調する事もなく、
編者として物足りないと思う事もあったが、
空の少年戦士たちの実際を伝え、
読者に判断を委ねるには最善だった、
と振り返って思う。
 笠井氏は令和3年1月逝去。
彼らの犠牲を礎に今の平和な日本がある事に感謝しつつ、
苦難に遭遇した時には、つい手にとってしまう一冊です。