芦田太郎@taroashida
乃木坂46齋藤飛鳥さん卒業コンサートを観てきました。ニヒリスト侮るなかれ。
自明ですが魅力的な人だと感じ続けられる3時間。感想は以下。
https://pbs.twimg.com/media/Fwe-xRxaAAAnnvd.jpg
齋藤飛鳥さん卒業コンサート観てきた。
私は「あざとくて」で山下美月さんにオファーして以降、乃木坂を拝見するようになったため、齋藤飛鳥さんをデビュー以来追っていた人間ではないので、「独自の世界観を持った脱力系ニヒリストのカリスマ」的に安易に位置付けていた。
しかしよく考えると、この手のキャラって、乃木坂というあれだけ大きな組織の中で絶対的な信頼や人望を得ることは難しい。
それは学校に置き換えてみると自明で、ニヒリストのポジションってある角度から見たら"逃げ"であり"楽"だから。
権力ダルくね?熱い奴ダルくね?一軍ダルくね?この批判的スタンスは一見カッコいいが、責任を伴わないのである意味ズルい。だけど、卒コンを観ていると彼女がいかに後輩たちに尊敬され、愛されていたのかがよく分かった。
これは我々が見えない所での並大抵ではない努力と気遣いと優しさが生んだ信頼だと思う。そうでなければ、後輩たちがあの表情にはならない。それが彼女を量産型アイドルから一歩も二歩も抜け出した所以なのだと感じた。素敵な人だ。
そして残された後輩たち。齋藤飛鳥を失うことから来る悲しみと寂しさを抑制しながらも、絶妙にしきれていない遠藤さくらさんの表情はどんな大女優をも上回る稀有切なさであったし、
井上和さんの芸術的な美しさはここからの乃木坂を楽しみにさせる必要充分条件だった。