愛と言うほど熱くはなくて

ひとの目に見えないくらいに薄く薄く

わたしの中でほのかに揺れている

小鳥の鳴き声ほどハッキリしないけど

囁く声程度には聞こえている

そらこの低く足の下に流れ過ぎる風のような

ちいさちいさなささやかな空気それが

今のわたしの気持ちだから

誰にも気づかれないくらいにちいさくて消え入りそうで