「ならいいけど、次やったら潰れたトマトだから。」
ひぃ
 「で、能力だけどめんどいからこの部屋にあるもん全部でいーや。」
……ハ?
この部屋のどこに能力が転がってると、漫画とゲームしかないやん。 
 「うんそれ、ここにあるオタグッズの能力や技、全部使えるから自由につかいなさい。
  以上、異世界の注意事項おわり。」
全部って、チートすぎる…
そしておわりって、それだけかい。
それとオタグッズて、漫画とゲームだけだぞ、フィギュアまでは堕ちてないからな。
 「うん、いきゃわかるから。
 とりあえず荷造りしなさい、着替えとか。」
他に説明は?
 「いきゃわかるから、百聞は一見にしかずだから。
  そしてわたしがめんどいだから。
  強いて言うなら魔物や魔王がいる世界ってだけ。」
そこら辺詳しく!!!!
めんどくさがらず!!!!
  「やだ、めんどい。」
このアマ…
  「いきゃわかるって、つか荷造り荷造り。」
んなこといっても急にできるかっての。  
   「早くしてよ、待ってんだから。」
…こいつ、いつか締める。
   「そだ、さっそく能力使えば秒速じゃん。
    とっとと使いなよ。」
いや、その能力っつのもよくわからんのだが。
   「だからあれさ、そのパジャマのポケットが青狸の袋になるのをイメージしなさい。」
…何いってんのさこのキチガイ。
んなことできるはずがないじゃん。
ってぇ!
なにしに箪笥持ち上げっ、つかどやって、つかなに、ナニ、何 !!? 
  「いーから、イメージするの、さぁ!!!」
ちょまっ!
わかったから潰さないで潰さないで。するからちゃんと、これは四次元○ケット、これは四次元○ケット…
   「えいっ」
うわっ、ちょまて、潰れるっ、圧死す……しない。
ポケットにインした…。
    「できるっしょや。」
できたっすね。
    「つーわけで、荷造り再開」
…わけわかんね。

*10分くらい後*
こんなに物がない部屋初めてです、はい。
「荷造り完了、じゃあ旅立とう。」