0368秒速5mmの 1
2015/09/24(木) 19:14:30.32ID:oLXzOlxi核心を少しずらしたままの 生殺しの歌はまだ終わらない
女が芝居染みた自分の声に陶酔し
腐敗したバターのように買い叩いたエロスが堕落するころ
僕の下半身の詩人が上手な嘘を見つけられないまま
またいつもの放心に迷い込む
インド産のジェネリックのもたらす
柔らかな火照りと陰鬱な鈍痛が
下品で冷淡なベッドルームの天井にへばりついていた
正直 女に 交尾に心底酔えたことがない
夢遊病者のように求愛に彷徨い
激しく渇望しながら絶望をも望んでしまうのか
この柔な思考の出口の捜索願は
もう とうに取り下げてあるというのに
天使なんてもう探さない
だって
違っていても
たとえそうだとしても
その後の放心の重さは同じなのだから
加速度なんだろうなぁ
魔法とか
恋とかさ
射精の後の許された仮死の海で
あの羊水の匂いを思い出した
底なしの求愛に体液を混ぜ合わせよう
下品な唾液を共有して
時間の隙間を踊れたらいい
求めたのは
どうせ陳腐な
忘却辺りなのだろうから