0067名前はいらない
2011/11/16(水) 01:54:45.89ID:5nEUhYsJ星が流れるという夜
眺めているあいだに
時は過ぎる
すこしずつ
回転しているはずの空は
無口で
独り言でも 口にしなければ
?
そんな気がしてくる
鈴生りの 柿の木に
まちがって からんでしまった
蔓 隼人瓜
冬に生ったら
ハヤトじゃないね
とか
ばかなことを
ほかに話すこともないから
宇宙も ちゃんと
歳をとっているのかな
とか
ばかなことを
ほかに言いようがないから
って
時は過ぎる
野良猫は ときどき
散歩する
足音を消すのを忘れて
だんだんと
白く 見えてくる
吐く息
星の流れるのを
待っている