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000119 ◆gwnULb/9mw
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2010/11/08(月) 22:43:01ID:gLPovKZg
前の人が出した題にそって詩を書き、 次の人にお題を出すスレです。 詩を書いた人は必ず新しいお題を出してください。


「風鈴」

記憶している事は何かと語らう縁側が暖かければ
その人は人には無いものを持っている
銅張りの瞼が開くまでの時間を知っている事で
僕らはまだ見ぬそれを補おうとする

レム睡眠の震える目玉の奥底で
冷たい水をゆらゆらと
細い灯火をゆらゆらと
蓋の下で扱えるものは小さい

聴いて眠る時
風上が林の明かりに隠れ
土の上に短い影が色濃く落ちて
雲の降らせたような島を作る

砂場で人が泳いでいる
洗い物が風を嗅ぎ
帆のようにはためく



次は「AKB48」でお願いします
0723名前はいらない
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2016/03/09(水) 12:05:20.13ID:Y4Rz43cX
さくら色した桜もち


若草色のワンピースで会いに行くよ
二人、初めての春だからね

柔らかい風が髪を揺らすから
きみに呼ばれた気がした

まだ咲かない蕾見つけたけど
写真には残さない
「見せたいものがあるんだって」って
君を誘いたいから

かけよった私をみて
さくら色した桜もちみたいだって
あなたはいった
そうだね、そんな気分なんだ
うれしくてもっとさくら色になる

次は「バケツをひっくり返したような雨」で
0724名前はいらない
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2016/03/10(木) 18:45:13.40ID:nLK4dfnE
「バケツをひっくり返したような雨」

春が迫っているけど

吹きすさぶ風と寒さにふるえる人々の

背後から駆け抜けてくひやっこい氷のような

暗い空から流れてくるような強い風、風

走る足元や駆けぬける靴底の音がビシャビシャと

冷たく響き合う日暮れ時に

予報通り降る雨音が強く今夜も

叩きつけるように冷たく暗く響き合う…


次「ベスの声」
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2016/03/18(金) 22:30:21.38ID:369e8pAg
「ベスの声」

こんな日暮れ時に

ひとりぼっちで歩いていると

キミがかけよってくる気配がする

夕焼け色に染められたキミが

ハッハ言いながらボク目指して走ってくる

淋しさがボクを惑わす

悲しい顔なんてしないからせめてもう一度

あの元気のよい声で答えてほしい

そしたらボクもも一度呼んであげるよ


次「暖炉の唄」
0726名前はいらない
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2016/04/21(木) 00:16:06.71ID:Xfrtuxoe
「暖炉の唄」

パチパチパチとはじける炎が

折れた薪を飲み込み

過ぎ去る寒い時季の終わりを語る

汗だくのわたしはひとり対話する

誰も聞かないひとりごとを

暖炉の前で誰も知らない秘密と共に

薪と一緒に今ここで燃やしてしまう

そしてまた新しい季節から始めるつもりだ

それが毎年のわたしだけのけじめ

暖炉の前のひとりだけの静かなひととき

わたしだけの時間わたしだけの唄


次「生まれかわり」
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2016/04/23(土) 20:33:07.21ID:AvLFVJ8T
「生まれかわり」

昨日までのあたしがしんで

明日からのそしていまからのあたしが生まれる

きっと誰もが誰も同じように繰り返している

昨日までと同じ自分なんていないと

古いカラは脱ぎ棄てながら

脱皮するように生まれてゆくのだ

日々力強くなるように懸命に



次「再生」
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2016/04/24(日) 22:48:31.96ID:ZTZTpyjx
「再生」

木々は芽吹いて緑は明るく輝き

季節は幾度も蘇り繰り返して

ならばヒトだってそれは可能なこと

トシはとっても一年ごとに老いているとしてもきっと

ほら冬が過ぎ春が来ればホラ

痛んで萎れていた肌も艶めいてきて

振り返れば若芽のように新たに再生して



次「エネルギィ」
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2016/04/27(水) 22:32:58.90ID:Mg21ykuX
「エネルギィ」

地熱が下から湧いてくるように

怒りの沸点が静かにおこりたつ

なんなのかわからないけれど

ハラの底からグツグツと煮え立つような

このおさえられぬ活動力っていったい

誰かにぶちまけなければ収まらないような

熱く燃え立つようなこのもっていきようのない

どうしょうもない歯止めの利かないネルギィは

流れてしまいそうに止めどなく

わたしはわたしにぶつけられずに苦しんでいる



次「昨日そして今日それから明日」
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2016/05/05(木) 12:20:36.78ID:dpyNfmmY
「昨日そして今日それから明日」

バラバラに散らばるパズルのかけら

それらをかき集めつないでゆくのはタイヘンだ

昨日の続きを今日から

そのまた続きは明日へと

終わりのない繰り返しが延々と続き

と中で放り出すことができない

いっそ全てブチまけてまた壊してしまえば

ラクになるんだろうと

あたえられた今日の破片を拾いながら考えたら

少しは整理もつきそうな

そんな気もするけれど



次「蒸し暑い日」
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2016/05/05(木) 22:32:15.92ID:dpyNfmmY
「蒸し暑い日」

ジワジワと湿度が高くなる

室内の空気が曇ってくる

換気をしようと窓を開けても

さらに暑い日差しが飛び込むだけ

こんな日にはそう、

冷たく凍らせたレモンで

ブクブクの泡立つソーダを割り

うすいしゃれたコースター

細かく砕いた氷とともに

少しでもこののぼせあがる体温を下げるため

フッと静かなひとときを過ごしたくなる


次 「長く濃い影」
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2016/05/17(火) 21:04:53.85ID:N9KMwl+g
「長く濃い影」

電柱を背後に立つふたりに

強い日差しが新緑越しに照りつける

バスを待つあいだだけ

アスファルトに貼りつきグッと向こうへと

離すたびに動くふたつの伸びた黒い影が揺れる

やがて近づく車の音に吸い込まれ

永く濃い影はゆっくりと消えてゆく


次「足音」
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2016/05/18(水) 15:00:53.30ID:E/iGt3jT
「なにかの足音」

ちったん ちったん
近づいてくる音がする

ちったん ちったん
だんだん水気を帯びてくる

ぢったん ぢったん
もう俺の部屋の内側にいる

春の夜風を聞いて 薄緑の葉擦れを感じて
ここにしかない現在に身を浸したら 消える明日や過去への不安に
あの足音はどこにもなくなって 安らかに眠れる気がして

部屋に戻ればまた襲ってくる
遠くのものが一瞬で寄り添ってくる

もはや音さえもなく
俺の脳髄に爪立ててなにかがいる


ーーーーーーーーーーーー
次は「毎日」でお願いします
0734名前はいらない
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2016/05/18(水) 16:04:08.90ID:VVt85Vs0
毎日


朝、目覚めたときに
きみはもう後ろにいて

僕の耳元に熱い息がかかる

僕がきみを忘れて陽のあたる場所へいけば
きみは僕の影にまぎれて
僕をみつめているんだろう

僕がきみから逃れて隠れても上から見下ろして
きみは声おたてずに
この僕を笑っているんだろう

きみの視線は僕をとらえてはなさない

誰もしらないはずの
あの話をきみはいつもしっていて
しらないうちに僕は支配されてる

知ってるさ
自由になるにはきみに忠誠をちかうだけ
それができない僕だから
それを許さないきみだから
この物語は続く
0735名前はいらない
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2016/05/18(水) 16:05:31.59ID:VVt85Vs0
次は「若気の至り」
0736名前はいらない
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2016/05/18(水) 22:59:19.93ID:emtwN3+N
「若気の至り」

明けない夜はないだろう

窓からはまぶしく日差しが差し込む

今日もまたいちにちが始まろうとしている

足元のつぶれた缶にはまだわずかに残る液体が香る

ソレは昨夜の残骸

ボクらは昨日から続くあとしまつをつけれずに

こうして寄り添い眠りこけていた

馬鹿なのも迷っているのもわかっている

追い込まれているのも気が付いている

でもあともう少しだけ

馬鹿なふたりを見逃していてほしい

わかっているから、若気の至りだとは

でもあと少しでも日が昇りきるまでは…



次は「ジャンクフード」
0737名前はいらない
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2016/05/19(木) 11:28:45.85ID:qrslbA6Y
ジャンクフード


あいつは株で儲けたらしいぜ

あいつは実家が金持ちだから

あいつは逆玉だったさ

あいつは、あいつは、あいつは、

タイミングと運でしょ

顔もあるか、それは関係ないか

努力と才能だけだったら公平だけどさ

世界はそんな単純じゃないんだってさ

考えるだけ無駄だよ、そんなこと

とりあえず見た目も旨そうだし

なんとなく腹はふくれるし

手軽に買えるしいいんじゃな

そんなもんだよなぁ

手が届きそうで旨そうで

そんなものを胸に詰め込んで

毎日を繰り返す、きみもそうだろう?

いいんじゃない?

それで僕らは幸せだって思えるんだからさ


次は「契約終了」
0738名前はいらない
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2016/05/19(木) 18:27:28.39ID:qrslbA6Y
契約終了

次は何をしようか
そんなことを考えながら夕焼けをながめて
過ぎた日を思い返すのも悪くない
想い出に微笑んだり、涙したりして
センチメンタルになるのは今だけだって
自分に言い聞かせて
きっと、また忘れてまうだろうから
今日の夕焼けもこの風も
望んだことも、差し出され手も、
諦めて蹴飛ばして笑ってみせて
守ってきたはずの毎日は
とっくに壊れていたと知った日も、
大切な人に
会えなくなる不安を感じた日も、
何かが壊れた日だって、
朝には新しい風が吹いて
僕の毎日は止まらなかったから
いつかの間違いを後悔したりして
明日は今日より
正しい道にすすめますようになんて
柄でもない願いを、夕日に
今より少しましないつかを、空に
誰かの笑顔を想い出に描いて
0740名前はいらない
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2016/05/19(木) 20:03:18.10ID:LQOfRbsr
日本マイクロソフト人事部の西川昌邦(さいかわまさくに)は人殺しだ!!
「あなたのような従業員は会社のパフォーマンスにとってマイナスなので早く死んでください」
などと自殺教唆を公然と行った!!
丁寧に言えば何を言ってもいいというものではない!!これはヤクザや借金取りが脅迫をする時に
「いついつまでに金一億円をお振り込みください。間違った判断をなされないことを期待しています」
と発言するのと同じレベルだ!!
「しかもそれを注意してやったら世間はわれわれの味方だ。文句があるなら訴えてきたらよろしい。メールを電番を公開したければ
どうぞご自由に。世論はわれわれを賛辞するするメールを送付するだろう」
などとイカ様気取りも大概にしろという発言を行った!!
抗議先 日本マイクロソフト人事本部 西川昌邦
masaikaw@microsoft.com
090-2541-1718
0741名前はいらない
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2016/05/20(金) 03:33:23.32ID:oomYnIV0
「カッコーの巣」

ココは死にかけた残骸で埋もれている

そらあれはレコードというモノだよ

壊れたプレイヤーに乗せてもなにも聞こえない

残骸で囲まれたお城の中は

古い記憶がそのまま止まり朽ち果てたみたいだね

高い吹き抜けの上からフト見上げたら

そこにはなぜかカッコーの掛け時計が見下ろしていた

唯一生きている侵入者のボクらを見つめているかのように

静かにけれども突然鳴り出しそうに

ボクらは怖くて埃の上に足跡を残しこの場を去った



次は「灰色のレコード」
0742名前はいらない
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2016/05/20(金) 08:46:07.83ID:+M7SR9On
「下水道ホース」

灰色のレコードなんてないだろw
と思いつつググってみたらやっぱりなかった
検索に引っ掛からないだけか?
と思って「灰」を「赤」に変えてみたらいっぱい出てきたので間違いないようだ
灰色のレコードなんてないです
存在しません
はい
それともコイツあれかな
「灰色の脳細胞」みたいなこと言わせたいだけちゃうんかと
ところで灰色の脳細胞ってどんな意味だったっけ
ググってみた
アガサ・クリスティの産み出したキャラクターであるところのポアロさんが言い出しっぺだということはわかったけど
「この灰色の脳細胞をもつポアロめにお任せ下さい」という決め台詞には読者評論家一般人それぞれに色んな解釈がありすぎて
結局意味はわかりませんでした
はい
たぶんまぁ
フツーに考えたら頭が良いという意味なんだろう
でも灰色って死んだとか燃え尽きたとかのイメージがフツーじゃない?
おい! どっちも「フツー」かよ!
フツーってなんなんだ?
それはおいといて
存在しないものを頭の良い死んだ脳味噌みたいなイメージで描かせようとするこのお題に私は挑戦してようと思い立ち
結局思い立っただけで描けませんでした
はい
いろの
れこーど
……
なんかヌルヌルしてそう!

ーーーーーーーーーーーーー
次は「ピンチヒッター」でお願いします
0743名前はいらない
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2016/05/20(金) 09:33:05.77ID:14fEC/1z
ピンチヒッター


マントをつけた誰かさんが
颯爽と現れて
この山積みのいつかの宿題を
片付けてくれないものか
引き出しに飛び込んだから
もしかして
あの時に戻ってやり直せないかな
彼女の大丈夫は大丈夫じゃなくて
謎だらけ
灰色の脳細胞があればわかるのかな
毎日は可もなく不可もなくだけど
だけど何かが
物足りないんだよなぁ、いつも
お気に入りのモノクロ映画みたいに
灰色のレコードを
まわして僕の物語を続けよう
冴えない僕のまま今日を繰り返して
また明日がくる



次は「帰ってきたウルトラマン」
0744名前はいらない
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2016/05/20(金) 10:37:20.21ID:oomYnIV0
「帰ってきたウルトラマン」

あのひ仲間たちと決別した公園で

僕は危険にさらされた

こんなときに身を守るスベすら知らない自分に

ふがいなく憤りを感じてしまった

見知らない暴漢が僕に襲いかかったとき

さっそうと救いに来た彼はまるでヒーローだった

あっというまに鮮やかに捩じ伏し僕の目の前でやっつけた

あの時の隊長だったあんちゃんはたくましいウルトラマンとなり

再びここへ帰ってきてくれた

少年時代の記憶がまたゆっくりと蘇る

僕だけのウルラマンじゃない彼はやがてまた

再び元の姿の青年に戻り

僕の前から去らなければならなかったけれど



次「道端のたんぽぽ」
>>743
Thank you very much
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2016/05/20(金) 19:19:45.84ID:14fEC/1z
「道端のたんぽぽ」


朝一番にやってくるのは犬とおじさん
犬のやつはこの僕におはようって言ってくれる
それはいいんだけど熱い息をかけられるのがなんだなぁ

次にやってくるのは決まって自転車にのった男の子
狭い道をビュンビュン飛ばして走りぬける
僕のほうをチラリとも見やしない

次にやってくるのはサラリーマンのおじさん
とかく早足でサッサッと歩くからさ
やっぱり僕のことなんんて見てないや

次にやってくるのは小さい子とお母さん
この子はあっちへふらふらこっちへふらふら
だけど僕の前にくるとちゃんとしゃがんで
ニッコリ笑っておはようって言うんだよ

空にむかってタンポポが言った
雲はへぇーそんなもんかと言って流れてった


次は「文通」
0746名前はいらない
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2016/05/20(金) 20:49:48.07ID:oomYnIV0
「文通」

想像の中で夢は膨らむ

会うことは決してできないけれど

わたしだけの大切なひとだから

こうして返事を書いているときが一番幸せなの

あなたの姿を思い、あなたとの会話を思い

ただそれだけでも心浮きたつの

ときどきは画面越しに見つめることはできるし

そこからいくらでも想像の翼は広がるから

あて名のない封筒にびっしりと書いた便せんを入れて

投函したと思いながらひそかに溜まってゆく手紙の山は

現実に映りながらあってないようなもの

ひとりよがりの方思い

ひとりよがりの勝手な恋愛

寂しくは無いけれどむなしくも無いけれど

いつかほんとうにあなたからの返事が貰えたらいいのに

わたしは狂ってはいないのだから



次は「マイハニー」
0747名前はいらない
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2016/05/20(金) 21:47:24.87ID:WxNQp5Vv
「マイハニー」

ハニー君のことが好きだ。
たとえどこに行ってしまっても。
たとえどんなことをしても。
ハニー。
君は昨日、人をいやな気持にしたね。
だけどゆるすよ。
君は昨日、人に迷惑をかけたね。
だけど許すよ。
君は昨日、僕の大切にしていた壺を割ったね。
これだけはいただけないなぁ。
でも、だけども、君だから。
しかたないからゆるしてあげよう。
だからね、ひとつ、お願いがある。
「永遠に僕を見捨てないで」
「永遠の愛を誓ってください。」
君だけの愛を僕に下さい。

つぎ、dande lion(たんぽぽ)
0748名前はいらない
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2016/05/20(金) 22:00:32.23ID:WxNQp5Vv
すいません。タンポポあったので、「小さなかみさま」でお願いします。
0749名前はいらない
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2016/05/21(土) 00:02:14.59ID:0Z/CIC+v
「小さなかみさま」

道端にきいろい花が咲いていました

あとすこしで白い綿毛に変わるたんぽぽ

ふみつぶされないように

ソッと隠れるように

目立たず静かに咲いていました

いぬが来てくんくんしたり

ねこが来てひとなめしてみたり

それでも風に吹かれながらしんぼうして

そこでポツンと咲いていました

あるとき綿毛となったたんぽぽは

ちいさな手に摘み取られて

そのこの息でふううとひとふきされてしまいました

ひとつひとつの白い綿毛はやがて

どこまでも飛んでってまた

どこかで誰かに見つけてもらうのでしょう

ちいさなかわいいかみさまとなって


次「雨宿り」
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2016/05/21(土) 04:43:34.45ID:Uz57wlEf
「雨宿り」

交差点の信号が注意を経て赤になり
世界が雨音だけを残して静止する一瞬
私はそれをただじっと見つめていた
再び動き出す時間を見届けるために
すべての終りの日に私は雨宿りをする
傘など持たずに歩いてきた私は
たとえどれほどの嵐の中でも
誰の痛みも理解しなかったけれど
ただあなたのことだけは深く感じていた

世界の終りの日に私は雨宿りをする
私は私の原罪を滅ぼせぬままで


次「調律師」
0751名前はいらない
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2016/05/21(土) 07:03:06.75ID:Uz57wlEf
「調律師」

あなたが私を奏でている間は
私は破滅の予感から免れている
あなたはあなたのため?
そうだとしても、責める人なんていない
私がそれを許さない
欲望と呼べないほど美しいその情熱に踊り
私はあなたの精神を受け入れ、飲み下す
狂ってしまった私の世界を調律するために
こんなにも私はあなたを感じている


次「ホームタウン」
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2016/05/21(土) 11:21:09.26ID:0Z/CIC+v
「ホームタウン」

初めて来た土地は不安と刺激に満ちた世界

まだ慣れぬうちは足の一歩も踏み出すだけでも勇気がいる

右も左も知らない通りは危険なダンジョン

先へ進むのにも道しるべが必要で

そんなことでボクの心はふるえている

手をふり自転車に乗るあのこはだれ?

目まぐるしく通り過ぎる車にまぎれて

ゆく手を忘れてしまうボクはもう迷子に

これから生きてゆく街で

いろんな出会いと冒険が待っているだろう

そんなさまざまな思いに胸が躍る

ここは新しいボクのステージのホームタウン



次「さしのべられた手」
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2016/05/21(土) 12:46:39.59ID:PRiitcQ4
「さしのべられた手」

はじめこの街で声をかけてきたのはあなただった
迷い道にいた私を助けようとして
追ってくるうちに迷ってしまったのね
そう言って、あなたの手を引いたのは私だった

だけど今はあなたの心に任せたいの
頼りないところはまだあるけれど
とても深く信頼している

人生設計ものすごく変えちゃったけど
多分この道が一番幸せになれるから
あなたとなら私は大丈夫だって思うから

僕の手を、私の手をとってくれてありがとう
この道は長いよ、辛いこともあるよ
でも、希望があるの、と
私に巣食う虚無が陽の光に溶けていった


次「花束に感謝をこめて」
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2016/05/21(土) 14:39:43.89ID:0Z/CIC+v
「花束に感謝をこめて」

黒のスーツで身を固めた僕は

昨日までのか弱き自身とは決別している

ここにいるのは冷たき他人だ

目も人相も嵐とともに変わってしまった

これから僕はただひとり地獄へと歩むのだろう

先導者は誰ひとりとしていない道を

一歩一歩靴音を響かせながら歩かなければならない

そんな自分に向けたただひとつの花束が

テェブルの上で鮮やかに震えている

誰にでもなく僕へでもなくこの終焉への幕開けに

そして美しい花束に感謝をこめて…


次「夏の獲物」
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2016/05/21(土) 15:53:39.81ID:Ho0OaKW+
夏の獲物


月が綺麗だよ
ベランダから空を見上げて
あなたに電話を

うん、そうだね
遠い空のしたにいるはずの
あなたの返事

後ろにいる誰かが
いまも待ってる
この恋が終わるのを

誰かが欲しいのは
あなたの何かで

誰かが必要としてるのは
わたしの何かで

嵐はすぐとなりで待ち構えてる
二人はまだしらない


次「三文芝居」
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2016/05/21(土) 17:29:00.99ID:0Z/CIC+v
「三文芝居」

右往左往している喪服の大人たち

かしこまる皆と並んで僕は冷たく見つめる

しめやかに進む式の間でも

彼らはヘタな芝居を演じている

悲しむフリをするモノや憤るフリをするモノ、

合間に一族の僕にコビるモノまでが

どれも不愉快な三文役者のように見えてくる

バカバカしく愚かしくて

冷たく見つめながらも口元では笑いがもれる

やがて僕も彼らの一員となって

この三文芝居の仲間入りを果たさねばならなくなると

そう覚悟は決めて入るけれども

飾られている白い花が滲んで見えた


次「つぶやく舌」
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2016/05/21(土) 19:01:55.17ID:Ho0OaKW+
「つぶやく舌」


いつかの会話を繰り返す
聞かせることだけが目的の
会話ですらない
一方的につぶやく誰かに
適当に相づちをうつ
記憶と照らし合わせながら
知ってる話も初めてのように
知らない話もなにかのヒントにと
日を追うごとに想い出は鮮明に
もう、そこにいない人との
会話を時間を身近に感じながら

これはまた面倒な相手に恋をしたものだ

いつかの自分を恨めしく思いながら
忘れることすらできないことに覚悟を決めて


「新しい遊び」
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2016/05/21(土) 21:20:15.20ID:0Z/CIC+v
「新しい遊び」

庭の植え込みの下でトカゲが走っている

ずっと昔、民家にいたとき

ボクはアレらをよく追いかけ回していた

ときにはちいさなカエルが友達であり

そしてあんなトカゲも遊び相手であった…

でもここは都会の街中の綺麗な邸宅で

美しい造られたガーデンが広がる

人工的な庭先をサンポしながら

呼びかけてくる従兄の声に振りかえる

これから僕はここで新しい遊びとその相手をつくるのだろう

古い思い出と遊び相手は忘れて



次は「薔薇のとげ」
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2016/05/22(日) 12:36:08.46ID:vQyxLMcY
「薔薇のとげ」

端正に整えられたバラ園の片隅で

ボクは従兄にユビを吸われてた

ふたりで遊んでいた最中に

ボクの手はバラのつるにからまれて

深くそのトゲがつきささってしまった

真っ赤な血がトロリと流れ

白くきれいに咲く花を汚した

従兄の手にもゆっくりとボクの血は生き物のように

その白いヒフから足元にポタリポタリとこぼれ落ちた

ヤバイよはやく吸わないとと従兄はあわてて

自分の口にもっていたのだ

しばらく見ないうちに伸びた背丈に

ボクは驚きながらしばらく向かい合って見ていた



次は「庭園のゆううつ」
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2016/05/22(日) 12:38:48.20ID:wOmwT8M/
「薔薇のとげ」

閉じた古い温室の中に忘れられた青い薔薇
何年も訪れる者のない錆びた扉を開け
私はその薔薇のそばで眠るあなたをみつけた

そのとげはあなたを傷つけるためではなく
あなたを守るためにあったはずなのに
そっと包もうとしていたその手は傷だらけになっていて
私は、
あなたの嘘を数えることをやめた

次「crossroad puzzle」
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2016/05/22(日) 13:30:56.02ID:vQyxLMcY
「crossroad puzzle」

午後の日差しの差し込んでくる書際で

ボクらは向かい合い雑誌の懸賞のパズルを解いていた

従兄は働かないアタマを捻りながら懸命に考えている

ボクは好きなのだけど彼にとってはニガテらしい

パズルに限らず優しい従兄には

数字もテストも問題も全てが苦痛な世界で

ボクが考えてあげなければひとつも答えられないだろう

でもこうしてふたりで手を合わせれば

解けないパズルも数式もなんなくできと思うんだ

誰にも解けない心のカギを解かれたボクは

彼の力になるべくそう思ってた



次「あじさいの蕾」
0763名前はいらない
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2016/05/23(月) 03:57:30.67ID:YHo0QCYl
「あじさいの蕾」

お屋敷の庭園から出ると

雑多な界隈が続いている

少々空気が悪いけれどぼくはココが家よりも好きだ

従兄にあちこちとりとめもなく連れ回されながら

楽しい時間が過ぎてゆく

路地裏の寂れた公園でひと休みしながら

紫陽花の大群を見つけて

庭園のばらよりもきれいに感じてずっと観ていた

ぼくらの手につままれた蕾は固くしっとりと閉じていた

ほっそりとした従兄の手首の時計が3時をさしていた…


次「いいわけ」
0764名前はいらない
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2016/05/23(月) 09:37:57.07ID:KkgRjGG3
「いいわけ」

なにか気の利いたいいわけを
きみの気が晴れて
だれかも救えて
僕も気が楽になるような
そんな言葉がスラスラ出せたら
今も少しは違ったんだろうな
この僕じゃ
誰のことも守れないんだって
言われてる気がするよ
それどころか
助けられてるんだから
笑うしかないか
そうだね、きみには敵わないよ
だれのことも、もう
信じないよ、これからは
いもしないきみに
時間も心も捧げて
それで誰かを救えたならまだ
絵になるけれど
何もないってことだけが
僕には残った



「失望」
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2016/05/23(月) 12:06:07.46ID:YHo0QCYl
「失望」

今日のいちにちがフイになるような

些細な口論で別れてきた

なんで自分は素直にできないのか

口を開けばトゲのある嫌味しか出てこない

昼間の明るさがウソのように

日暮れの闇に沈んでゆく

時計を見せたときの細めたまなざし

一緒に見ないかと誘われた時の声

悪かったな、さっきのは言いすぎたよ

いつだってこう言えなくて俺は自分に失望して



次は「ボール」
0766名前はいらない
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2016/05/23(月) 20:33:13.80ID:XmqYn7SM
校庭のすみっこ、僕らは出会った。

「君は誰だい?」

「僕はボールさ。君は?」

「嘘付け。ボールは僕だい。」

「え?」

ぼくは、半円で、プラスチックで出来た彼を見た。

「そんな堅そうで、半円しかないのに、どうやって蹴るの?」

僕は聞いた。

しかし、彼は鼻で笑った。

「そんな野蛮なことを、君はされてきたのかい?ボールは混ぜるものさ」
彼はいった。

僕は、むっとして、
「蹴られなくて終わるボールなんて、君はよっぽど悪いボールだったんだね」
、といった。

彼は、怒ったように言う、
「君こそ、君の中で何が作られたのかい?僕は、クッキーも、シュークリームも、
オレンジタルトも作ってもらったことがあるんだ。君のようにまん丸だと
何も作れそうにないね」

僕は言い返す。
「僕は、そのクッキーも、シュークリームも、オレンジタルトも知らない。
だけど僕でサッカーをした男の子はいつも笑顔だったさ。」

「僕を使ってた女の子もいつも笑顔だったさ」

僕らは、長い間にらみ合ってた。

そのうちに、緑色の服を着たおじさんが来て、僕らをひとまとめの袋に入れた。

僕たちは、そのあと、どこかに運ばれ、

そこで痛みで気を失った。

それからどれぐらいたっただろう。

近くにある鏡を見てびっくりした。

僕は、彼になっていたのだ。

僕は、数年後に彼に会った。

彼は、僕と違う『ボール』になっていた。

「案外悪くないかも」彼が言った。

「そうだね。」と僕。


次はポケット
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2016/05/23(月) 21:44:53.91ID:YHo0QCYl
「ポケット」

叩いたら出てくるのは昔は菓子だったな

だが今はチャリチャリと小銭が鳴っている

折れた半券がその底からひっそりとのぞく

ヤツとのケンカの原因もコレならば

遊びに誘いだしたきっかけもコレだった

俺は忘れたフリをして

ホントはワザといつまでもずっとココにしまいこんでいた

意地っぱりなアイツとの思い出は

何故かいつまでも捨てられずにいて

未練たらしく尻のポケットに隠したままで


次は「初めての…」
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2016/05/24(火) 03:28:36.86ID:e20A4ct/
「初めての…」

今朝はとても新鮮だった

叩かれた肩にふりむくと

少しはにかんだヤツが声をかけてきた

些細なケンカのことを詫びられて

こんなこと初めてなんで

くすぐったくて照れ臭くて

ロクに返事もさせないうちに

軽い足音を残してヤツは消えた


次は「ひとつまみ」
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2016/05/24(火) 17:43:24.72ID:P4pR3M3B
「ひとつまみ」


むきになると鼻をふくらませる

気づいてるのかな?

生意気なききみのくせ

あんまり可愛いから

きみの鼻をひとつまみ

きみは驚いて

そして

赤くなった

そんなところも可愛いなって

思うんだよ
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2016/05/24(火) 19:47:16.23ID:e20A4ct/
「再放送」

居間の大きなテレビで

従兄とふたりで夢中になって観たドラマは

もう遠い昔の物語だった

白黒で画像は悪かったけれど

ぼくたちは最後まで真剣に観ていたんだ

ああたった一度きりのあのドラマが

また一緒に観たくてしかたがいねと

今も従兄と話すのだ


つぎは「思い出は宝石箱に」
0772名前はいらない
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2016/05/25(水) 00:27:40.72ID:37bXBfTD
思い出は宝箱に

思い出は宝箱に
しまっておこう とっておこう
たとえ今苦いテイストでも 時間に流され甘くなる

思い出は宝箱に
隠しておこう 箱の底
見られたくない思い出も いつしか花咲くネタになる

思い出は宝箱に
しまっておこう 無くさぬように
無くしてしまってあやふやよりも しっかり覚えておきたいし いつか誰かに 話したい

思い出は宝箱に
飾っておこう 手入れをしよう
深く閉ざしすぎちゃって 腐って消えないようにねと

思い出は宝箱に
しまっておいて 良かったねと 
思える 思いで集めよう
どんなに小さなことだとしても それは きっと 大きな

宝物

になる。

思い出は宝箱に

しまっておこう とっておこう

集めなかったと後悔を しないようにね 絶対に


次は、アクセル
0773名前はいらない
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2016/05/25(水) 02:42:26.84ID:EsRemmvi
 ‐アクセル‐

坂道だから

スピードがついて止まらない

後ろから腰に手をまわす力が強まる

とまれよバカやろうヤバイだろもう

ふたりの奇声がこだまして

まわり中に響きわたる

アクセル全快でいこうぜ

こんなことめったにないから

おまえだってほんとは

止まらずにいたいはず

だからこのままいくよ


次は「狼たちの夕餉」
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2016/05/25(水) 20:51:34.34ID:EsRemmvi
「狼たちの夕餉」

深夜近くの店内は人影もまばらで

ハラをへらしたふたりがテーブルに向かい合うのは

なんだかよそよそしくも妙な感じに見えた

つい先ほどまでの夢の国での出来事は

若いふたりの静かな興奮として熱い体に残っている

やがて来た食事に大口でモノも言わずに

彼らはただただ食べ続けていた

ただ時々は互いに見あいながら

そこは恥ずかしげに笑いながら


次は「悪いうわさ」
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2016/05/26(木) 18:34:14.13ID:gEm59Wyx
「悪いうわさ」


自分を棚に上げて悪い噂を流すのは
自分はましだと思っているから
それは自分の弱さなんだけど気づかない
悪い噂が本当だとしても
全部が悪いわけでなく
誰だって
弱気になる時もひねくれる時もあってさ
本当はそういう時こそ
黙って側にいてあげられたらいいのにね
それができないのも弱さだ

次は「宿題」
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2016/05/26(木) 20:36:12.88ID:PVfBv8/H
宿題

高校卒業間際、先生が言った
「俺からの最後の宿題だ。次会う時までに、自分の人生を変えた言葉を、
ひとつ見つけてこい。なんでもいい。くだらなくていい。その言葉がどう人生を変えたか、
俺に教えてくれ。」

その1週間後、先生は事故で死んだ。
俺は、先生に迷惑をかけてばかりだった。
将来の夢が見つからず、グレた時もあった。
俺は、その時、先生が嫌いすぎて、葬式にも顔を出さなかった。

その後、俺は大工に弟子入りした。
辛い事だらけだった。

そんな時、いつも俺を支えてくれるのは、先生の言葉だった。

70歳。俺はがんで死んだ。

天国で先生に会ったら、あの宿題の言葉は決めてあった。

「俺からの、最後の宿題だ。人生を変えた言葉を見つけてこい。」

俺はこの言葉を見つけるために、人生を費やし、そしてこの言葉こそが、俺を変えた。



次は、Hello .Good bye.
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2016/05/26(木) 22:12:29.11ID:k5YyAgQ1
‐ Hello .Good bye. ‐

毎朝のあいさつ

今日からすこしきどってヘローにした

なんかカッコよくてみんなマネし出す

ヘロー やー ハロー よー  ヘーロォ

発音バラバラなのになんか合っている

下校時のおわかれもグッバイにしてみた

グーッバイ バーイ バイバイ

おどけたしぐさで大声で

Hello Hello

Good bye Good bye

大好きなみんなにHello .Good bye.


次は「夜のサンポ」
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2016/05/27(金) 18:34:18.37ID:oX3Wa8hG
「夜のサンポ」

深夜の団地内はひっそりとしていて

やたらと湿り気をおびた空気に包まれている

ココはもうボクとイヌのポチだけの空間

だって今の時間はだれひとりとしていないんだもん

昼間の近所の住民も子供たちも老人たちも

通りを走るクルマですらもほとんどないから

ポチの肉球が地面にやわらかく触れる音と

ボクのなるべく気をつかう足音だけが

ひんやりとした空間に静かに聞こえている

フイにガランガランドシン、と聞こえるあの音は

ああいつもの自販機に飲みに来るお兄さんだ

彼はこのあと配達の仕事にかかるのだ

もうそんな時間なんだと

明け方も近い夜空を見上げながら思った



次は「夜明けの空の」
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2016/05/28(土) 06:21:25.13ID:S6CuBwv9
「夜明けの空の」

まだ寒いこんな明け方に

ベランダから見上げる空はほんのりと色づく

こんな瞬間きっとどこかの誰かも

同じように同じ空を見上げているかもしれない

そう思うと何となくほのぼのと

ちいさな微笑みが生まれる

世界中の誰かでもいいから

そんなこと思っていればいいと

空を見上げがなら


次は「一番星」
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2016/05/29(日) 01:02:53.65ID:TE5fdtyG
「一番星」

夜は静かに暮れてゆく

明日までヒタヒタと

ぼくらの足元は交互に靴音がひびく

今夜もまだ寒いけれど

でもこうしてただ歩いていれば温かい

誰もがまだ眠りこけている頃に

しばらくこうして一緒に

ほら空を見てごらんよ

一番星が流れて消えてゆくよ

やがてあたりは白んで朝が来てしまう

それまでもうしばらく手をつないでいよう



次は「悲しいステップ」
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2016/05/29(日) 14:29:47.62ID:TE5fdtyG
「悲しいステップ」

今夜も街の通りで笑い合い

ふたりのコラボで唄を奏でていた

離れた歩道でハデなコスプレした青年が

たったひとりで踊っていた

用意した曲を流しながら

靴音を響かせながら

ただひたすらステップを踏み続けて

夜の界隈では

ボクらの演奏も彼のダンスも

かき消されて見過ごされてしまう

ひとりよりもふたり

少なくともぼっちじゃないだけでも

さみしさは少ないのだろからボクらのがマシかと

寂しくステップを踏み続ける彼を見ながら思った


次は「演奏家」
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2016/05/29(日) 18:36:11.71ID:TE5fdtyG
「演奏家」

昼過ぎのデパ地下のラウンジは

静かに噴水が湧き出ていて

そばのテーブルで休むお客もまばら

エスカレータ下で演奏する彼女の弾く曲に

聞き入るひとはほとんどいない

アイスクリーム片手に佇むわたしは

今はこのホールでたったひとりの観客

ただぼんやりと

ピアノの死角から眺めているだけ

きっとアナタは気がつかないでしょう

鍵盤と取り組んで目をつむって弾き続けて

まわりの誰にも目を むけずに

ピアノと語らうだけのアナタには


次は「子猫のワルツ」
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2016/06/03(金) 15:18:14.12ID:JSp6yo7/
子猫のワルツ

ふと目をやると子猫が
すがるような
いぶかしむような

あるいは名前すらない感情を
もてあますかのような
つかみどころのない視線で
僕をみるものだから

なにか見てはいけないものを
見ているかのような
そんな気持ちにとらわれてしまう

そして視線をそらすと
何を視線をそらすことがあるかと
こちらには何もやましいことはないのだからと
開き直りにも近い気持ちがめばえ

ふたたび子猫を見やると
見事なステップを踏んでワルツを
踊っているものだから
僕はどう反応したものか迷ってしまう

鼻で笑い 肩をすくめたくとも
鼻で笑うってそういえば
どうやるんだっけと首をかしげて
いつまでも僕は
迷っているのでした

次「カウントダウン」
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2016/06/05(日) 20:52:51.45ID:Acplbr39
「カウントダウン」

近づいてくる時間が短くなる
バスの時間がうらめしい
足踏みしているぼくはひどくこっけいだろう
だってとても不安だから
まるでこれから死刑台に登らされる人間のようで
裏切ってキズつけた友達に
どんな顔して会えればいい?
誰か教えてほしいよ
できれば今はこのまま逃げてしまいたい
迫りくる時間に胃が痛くなるのに
情け容赦なく時刻は迫る


次は「細き血管」
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2016/06/06(月) 15:38:31.49ID:NdZDCkqE
細い血管

あかいはな
ぱっとさいて
ぱっとちって
はなびらひらひら

ひらひらはなびら
じめんにおちて
綺麗ああ綺麗

それはまるで
どこかのだれかの
たにんごとのようでいて

こどものいたずらのように
不穏なたくらみごとのよう

はなびらすべて
なくしたはなは
そのときなにを
おもうのでしょうか

次「雨あがり」
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2016/06/06(月) 17:36:12.78ID:kSMPrLCV
「雨あがり」


誰かが雨宿りをしてるバス停を

横目にみながら雨のなか走る抜けた僕らは

誰もよりもさきに雨上がりの空をみる

濡れたぶん、風は気持ちいい

雨に打たれたぶん、空が明るみくえる

雨宿りをして隠れてた賢い誰かさんには

見えない景色がここにある


「うそつき」
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2016/06/06(月) 18:56:34.08ID:Zhj3AJLY
うそつき

「しね」「だいきらい」「めのまえにあらわれないで」
平気で君に、嘘をつく
ほんとは「いきて」「だいすき」「ずっといて」
君を守るため、嘘をつく
心にもない言葉でも、
君がこれ以上嘘をつかなくていいように
  『嘘をつく』

失敗恐れて『嘘をつく』

別れを惜しんで『嘘をつく』

笑ってたくて『嘘をつく』

お話ししたくて『嘘をつく』

これはいい嘘と、自分をだまし『嘘をつく』

その重りいつも自分を苦しめ

何もかも嘘に聞こえてくる

そんな自分に嘘をつく

ほんとはすべて嘘なんだと、誰かに言いたい話したい

だけども僕は今日の日をいきていくため『嘘をつく』

次は『アリガトウ』そして『サヨウナラ』
0788名前はいらない
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2016/06/06(月) 21:00:00.99ID:ZIrvg2rl
『アリガトウ』そして『サヨウナラ』

今日くり返したコトバは

友達とかわしたありがとう

いったい何回かわしたのかわからないけれど

言っててちょっと照れくさくて恥ずかしくて

でも何度でもかわしたくなるありがとう

そして誰かと別れるときや帰りの会で

かならずかわすのはこの言葉

さっきの角のわかれ道で

となりの家の門のところでチビ太にも

振り返りながら手をふって彼らにさようなら

こころにちょっぴり寂しさがこもるさようなら


次は‐紅い金魚のむれ‐
0789名前はいらない
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2016/06/07(火) 15:15:44.60ID:WmDwYj6s
‐紅い金魚のむれ‐

私の足元には大きな水たまりがあります
見ると何匹もの紅いちいさな金魚が泳いでいました
くっつくようによりそうように 皆仲良くスイスイと
気持ちよさげに涼しげに

けれど現実にはそれはかわいい金魚では無くて
先ほどから私の口元からこぼれおちた血痰だったのです
私が苦しんで咳き込むたびにそれらはコロコロと
口からこぼれ落ちて
足元の水たまりに浮かぶのです

病気はつらくつねに逃れたくなるものだから
ときおり柔らかな妄想が私を誘うのです
これはきっとそんな妄想が見せる夢なのでしょう

ほら覗いてみてください
足元で金魚たちがヒラヒラと楽しげに泳いでいるでしょう
血の糸さえ引かなければ美しい金魚たちが


次は‐鉄格子越しのそら‐
0790名前はいらない
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2016/06/07(火) 16:19:21.66ID:GKwV9J9c
「鉄格子越しのそら」

ショッキングピンクの壁にはめ込まれた
小さな窓にはゴールドの鉄格子
窓のそとにあるのは暗黒の空
小さな部屋の天井には天使が舞って
テーブルには美しい花束と甘い甘いチョコレート
たったひとつのドアの鍵をもつきみは
美しいこの部屋でも
今日も優しい嘘をつく
クッションの羽根が舞う中で
ほら雪だよときみが微笑えむから
そうね、世界で1番優しい雪ねとこたえる
瞳をとじるときみの声がきえこえる
宇宙はひろい、ひろくて自由だ
何を描いてもいい、すきに描いていい
ショッキングピンクの壁
天井には天使が舞って
窓にはゴールドの鉄格子
テーブルにはきれいな花束と甘い甘いチョコレート
きみは今日も優しい嘘をつく

窓のそとはきみのいない自由
0792名前はいらない
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2016/06/07(火) 17:07:59.13ID:GKwV9J9c
「お別れの挨拶」

よく頑張ったと思う
今までよくやったわ
あなたは助けてくれなかった
それだけは覚えておく


「祝賀会」


「」
0793名前はいらない
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2016/06/07(火) 17:56:25.53ID:WmDwYj6s
「祝賀会」

今夜は酢っぱい酔いが回る
星さえもチカチカとまたたきながら空でおどけてそうだ
大事な仲間の祝いの場で
婚約の話を聞かされてその瞬間ノドが焼けついた
冗談と 本気の入り混じる思いの中で
俺もどこか飛んでゆきたい気がする…


次は「指輪」
0794名前はいらない
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2016/06/08(水) 01:34:19.12ID:No3roaQw
「指輪」

今日はイヴ
同じ日に生まれたことに感謝したい

誰に…?
ふたりの神さまにだろう
だってこうして僕らを巡り合わせてくれたのだから
今はただこの日を祝いたい

なんだか照れくさいね
同じイニシアルの刻まれた光る指輪
偶然にも僕らの名前はそれも同じで
トールキンの童話じゃなくてもドラマを感じてしまうだろう
イヴで賑わうイベントの会場で適当に選んだ指輪は特別に見えた

僕らにとっては今日を記念できる素敵なアイテム
はめた指を合わせればほら何かが見えるはず
キラキラと銀色に輝きながら
互いの指輪の放つ魔力に魅せられながら…


次は‐待ち合わせ‐
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2016/06/08(水) 22:14:25.82ID:No3roaQw
‐待ち合わせ‐

今日の俺はやたらとドキついていた
遅れてきたヤツは走ってきながら
やや照れながらスッキリとした頭をゆらした

日を浴びて短くなった襟足がやたらとまぶしい
目をしばたかせている俺に
おかしくはないか?と聞くあいつ
おかしくはないよと答えてやるけれど
すごく似あうぞとは何故か言えずにいた
それが今でも悔やまれるのだ
俺の時にはあいつはそう褒めてくれたのに


次は‐しろい手‐
0796名前はいらない
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2016/06/10(金) 17:19:11.01ID:Og4a+NJf
‐しろい手‐

今日の俺はやたらとドキついていた
よろけたヤツの腕を掴んだとき
浅黒い俺の腕から白いヤツの腕が伸びていた

日を浴びてやたらとまぶしく光っていて
そんなヤツの腕に
俺はついつい目を何度もしばたかせてしまう
散髪したてのまぶしいうなじに
シャツからすんなりと伸びる白い腕
そして掴みかえしてきたその手先

なにもかもが皆まぶしく照れくさくて
なんだか今日は一日まともに見れずにいた

次は‐鏡‐
0797名前はいらない
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2016/06/11(土) 20:24:18.55ID:jmw9Y8ae
‐鏡‐

ふと見ると暗がりの中に僕がいた

姿見の中でもうひとりの自分がこちらを見ている

真夜中の鏡の中は見てはいけない世界なのかもしれない

昼間見る自分とはまるで別人の姿がそこにいる

笑っているのだろうか微笑んでいるのだろうか

謎めいた見たことも無い笑顔を向けて僕を誘う

不気味で怪しい姿の何者かが手をこまねいて…


次は「ナチュラルな」
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2016/06/13(月) 09:03:00.85ID:yP+T4Gdq
「ナチュラルな」

彼の生き方としぐさに魅かれる

みじんもウソやいつわりのない姿には

ひとへの愛情や思いやりがとけあい

自然と自分もつられていることに気づいている

きっと本人はなにも気がつかないんだろう

だからこそ空気が流れるように存在する

そこには静かにナチュラルななにかが


次は‐縁‐
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2016/06/20(月) 08:47:19.45ID:3BRdc8rV


ある朝、段ボールが届きました
食べ物だったらいいな

中には何もありませんでした
魂が一個はいっているだけでした
ぼくはその魂をたべようとしました
でも手のなかからするっと逃げて
それは大通りへと転がっていきました

雑踏で見つけたそれは
魂とはちょっと違った色をしていました
魂は腐った卵のような色をしていたのですが
それは犬の形をしています

犬の形をしていても食物は食物です
ぼくは彼を食べようとして大きく口を開けました
彼は一目散に逃げていきました

その日の最後にありつけた食事は、道端に転がっていた、よくわからない虫の死骸でした

白い、糸のようなものが、ぼくと彼の口のあいだを繋いでいました


次は『最果て』
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2016/06/20(月) 20:57:56.17ID:PdFRq10e
『最果て』

くり返し訪れる朝も開ければまた同じ

冷たい夜が過ぎてけだるい昼間がやって来ようとも

今ここで膝を抱えて孤独と戦う自分は同じまま

ただここにこうしているだけ

ここが都会の真ん中だろうが最果てだろうが

それは同じことなのだ

いつか必ず訪れる新しい朝には期待できたとしても

僕はここから逃げられはしまいだろう

きみのことだけを案じながら

今夜も明日もその先も孤独な部屋で生きている

窓からさしてくる光がどんなにまぶしくても

それはいつまでも変わらぬこと


次は『誓い』
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2016/06/21(火) 03:37:23.14ID:hYHq2Hka
『誓い』

手の傷はふたりの絆なんだよと
風の中で誓い合ったこと
あの日を僕たちは忘れない

冷たく吹き荒れる風の中で
君はいつもひとりきりで立ち尽くしていた
口癖のよに強くなるんだと言いながら

きみはいつもひとりぼっちな戦士だったね

風の中で君の叫びがこだまする
僕の耳にも響きがながら

僕の差し伸べた手の甲に
君の伸びたツメが突き刺し血が滲む
手の痛みは君の心の痛みだろう

君はもうひとりきりじゃない
そばには僕がいつもいるよ
だからもう泣かないで

もう孤独に苦しまないで
君の叫びは僕の手のひらでふさがれる
君は僕の傷にくちづけし
ふたりで戦うことを誓った

これからはふたりなんだ
僕たちはともに戦おう


次は『叫び』
0803名前はいらない
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2016/06/21(火) 19:08:48.90ID:hYHq2Hka
『叫び』

夕刻時にどこからか響いた

橋の上からなのか

夕闇の下からか

誰のものなのかわからないけれど

カラスの鳴くようなそれともネコの鳴くような

ちいさいけれど鋭く耳にいつまでも残るような

そんな不快なそして気味が悪くて

今ここでいつまでも立ち尽くして動けなった

僕が聞いたことを後悔した…


次『甘い果実』
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垢版 |
2016/06/22(水) 10:19:43.67ID:Xvo5uAw7
甘い果実

とてもとても
おいしそうな
あまいあまい果実

悪い虫がよってくるのを
追い払って独り占め
しかしながら
いざ手にしてみると
生まれるためらい

食べてしまいたいけれども
ほんとうにこれを
僕がたべていいのかな

早く食べないと
果実は傷むのも早いし
ころころどこかへ
ころがっていく恐れも

それでもまだためらっている


次「豪雨」
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2016/06/22(水) 21:06:47.33ID:ejsh1lcC
「豪雨」

今オマエが何に怯えているのかあててみようか?
そんなに寂しい顔はしなくてもいいよ
オマエが流してきた汗や涙の分だけ
俺も傷ついてみせるから

ひとりぼっちで怯えることなどない
オマエが佇んでいる時はいつでも待っていてあげるよ
だからその一歩をいつでも踏み出しておいで
オマエがその小さな手を差し出したら
かならず俺の手が掴んであげるから

いつでも俺はオマエのそばにいて
そのちいさな魂の雨傘となってやるよ
今オマエはこうしてどしゃぶりの雨の中でしゃがんでいる
そして誰かから差し伸べられる傘を待っているんだろう
そんなやつは誰もいないとわかっているのに
濡れたいのならかまわないよ
いつでもこうして俺がいる
馬鹿なオマエにつき合って後ろに立ち傘になろう

ふたりでビショ濡れになれば少しはマシだね
ふりかえるその顔は濡れていたけれども


次は‐深い眠りのあとで‐
0806名前はいらない
垢版 |
2016/06/23(木) 11:29:08.46ID:CF2YzuFU
‐深い眠りのあとで‐

手放さなければならなかった
大切なものを沢山失って
誰もが知っているあの忌まわしい災害に
日付は風で吹き消されようとしている
数多くの出来事に摩擦されながら

ディープスリープ
僕は眠っていた
一段こころをしなせてそして再び目覚めた時、蘇る
しんだこころは干上がりそしてまた起き上がる

涙はいつの間にか乾いていて
雲ひとつ無い青空は再び立ち上がる勇気を与える
悩み苦しんだ後にはまた新たな明日が始まる
これが運命というものならば
僕はしっかりと受け入れよう


次‐踵をかえして‐
0807名前はいらない
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2016/06/24(金) 16:00:24.00ID:OPPnI+bI
‐踵をかえして‐

きみの足首はいつも緊張している

動くたんびにその中にある固い筋肉が痙攣し

しろい足の下でヒフの中でふるえている

まるで歩くたびそれが別の生き物ように見えて

なんだかおかしくて笑えてくる

傷ついて怒ったきみは

そのまま踵をかえして逃げてゆく

ごめんねそんなつもりじゃないのに

お互いにおかしなところはあるのだから

きっとそれはこのぼくにだって


次は‐湿度計‐

そしてきみにも笑われているのだろうね
0808名前はいらない
垢版 |
2016/06/25(土) 15:31:35.36ID:p3yVXIaS
‐湿度計‐

しっとりと滲んでいる部屋はまるで水の中

空気がとけたかのような

息苦しいくらいの湿気の内部で

ぼくは溺れて汗ばんでいく

外は雨

水しぶきが強く跳ねあがり

窓を開ければ水分が流れ込む

開けずにはおれずに

外もうちも水分に溢れて溺れてしまう

湿度計はどこまでも鰻登りに高くあがる

苦しさと淀む臭いにちっそくする


次は‐濃厚な‐
0809名前はいらない
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2016/06/28(火) 02:03:26.60ID:MCUqqL6d
‐濃厚な‐

自分のひとことが信じきれていない

いつもお前の言葉が不鮮明で怯えているのは

お前がおくびょうで愚かだからと

そう言われた夜にぼくは彼を心でころした

でもあれはもう夢なんだと信じたい

だって今はぼくたちは違うから

あたりまえにそのひとことが話せるぼくにはもう過去のこと

云えたい言葉をやたらと慎重に選びすぎているから

最も簡単で最もたやすい言葉がどうしても選べないよ

だから肝心なことが伝えられぬまま損して生きているんだと

くりかえす彼の口を何度も泣きながら塞いでいた

でももうそれはあの夜の遠い思い出

そうぼくらにとっては深い霧の中にいるよな濃厚な


次は‐罪の重さ‐
0810名前はいらない
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2016/06/29(水) 23:37:37.28ID:vaKRo+Pg
‐罪の重さ‐

孤独を愛していた僕
嫌なこと全てから目をつぶり
本当の孤独というものがたぶん理解できずに

ただひとりでいることが贅沢なんだと
ひとりきりの寂しさだけ愛そうと
大きな赤子で成長しきれないのだと
そう人からは言われながら

ボクの内部に現れたキミだけが新しく
キミのことを考えることで生まれ変われた
悪いほうにかもしれない
よりマイナスのほうにかもしれない
カンチガイ?それもいいだろう
狂気?それでもけっこう

好きになればそれは罪になるだろうけどそれがなんだろう
僕はいくらでも傷ついて良いから
運命?輪廻? 人生?なんとでも言うがいい
そうそれがおそらくこれからの僕の人生だ

いつかキミが気がついてくれるのを待ち望み
なにが悪いのか罪になるのかも気がつかないままに


次は「夜の駅で」
0811名前はいらない
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2016/06/30(木) 21:44:50.03ID:rfhmIK+2
「夜の駅で」

また会おうねとかわした握手が
いつまでも冷たくこの手に残っている
別れの言葉は列車の響きに消されて消えた
朝も昼とも違い
今の時間駅は寂しさに凍えている
明かりがポツポツと灯る静かさに
耐えきれずに
ひとり残された目に涙が滲む
かすむ光景はキミにも映るはず

次は‐ひとりきりで‐
0812名前はいらない
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2016/07/01(金) 08:16:33.69ID:vksvhgpa
「ひとりきりで」

蜻蛉の死骸をぼんやり眺めながら
ぬるくなった缶ビールを一口啜る
無機質な光が手のひらからこぼれると
行き場所を探す虫たちは群がるけれど
ぼくと世界を繋ぐほどの魅力は失ったようだ

ぼとん、ぼとん、

蜻蛉の死骸に缶ビールをふるまって
薄白い水平線をにらみつける
夜と朝を分かつ光が静かに、柔らかくぼくを包む

上等じゃないか。
この心、この体があればひとりきりでも案外悪くない

そうして今日も生きていくのだ

次は「面白い夢」
0813名前はいらない
垢版 |
2016/07/01(金) 20:33:19.04ID:hySYVLw/
「面白い夢」

ただ、全てに恐怖して
そんなふうに感じる時が来る
毎夜…
地滑りのように転がるように滑ってゆく
まるで終わりなきブラックホールのように
谷底へと奈落のように勢いよく
でも僕はそれでも立ち上がる
滑った先にいたのは愛してくれている人が見ているから

毎夜くり返し見る悪夢でも
過ぎてしまえば面白き語り草と変わるだろう
僕の恋人は笑いながら聞いてくれるから
しかし夢の中で待つきみは僕が来るのを望んでいたね
白い美しい手が僕が転がり落ちてゆくのをこまねいて

次は‐列車の窓‐
0814名前はいらない
垢版 |
2016/07/02(土) 01:08:53.52ID:TTlTI/FW
‐列車の窓‐

今はトンネルの中
暗いくらい真っ暗な風景しか見えない
ここはどこ?
さっきまで走り抜けていた田畑も森もなく
ただただ暗い風景が続くだけ
それでもやがて日が昇れば
また明るい景色に戻るのだろうか
それともいつまでも真っ暗なトンネルをひた走るのだろうか

ガタンゴトン
列車はゆれる
ガタンゴトン
いつまでもどこまでも走り続けている

次‐始発駅‐
0815名前はいらない
垢版 |
2016/07/05(火) 19:57:20.51ID:LrHJjnyA
‐始発駅‐

肌が冷たい空気に包まれる朝もやの中で
手に持つ缶がまだ温かい
昨日別れ際にかわした握手の感覚がいつまでも手に残る
別れの言葉も駅の構内に消えそのまま記憶される
いっそここで封印して
まだひともまばらな
今の時間駅は寂しさに静まり
閑散としたホームを
ポツンとただひとり歩いている自分がいるだけ
響く足音に耳をかたむけて

次は‐つぶれた缶コーラ‐
0816名前はいらない
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2016/07/07(木) 06:40:38.98ID:NDX2srjr
‐つぶれた缶コーラ‐

飲み終える前は膨らんでいた本体が
今はひしゃげて僕らの足元で転がる

流した汗の粒を数えて
僕らは共にその数だけスタートが切れる
失敗や苦しんだぶんだけ
きっと見返りもあるハズだから

とってもやな事が起こって
もうダメだと何千回何万回と思っても

僕の血が流されて
きみの血も流されて
僕の涙が涸れてしまって
きみの涙も枯れてしまっても

それでもひどい状態は抜け出して
やがてふたりはくり返し再生するんだ
何度も僕らは蘇るんだ

つぶれた缶は蹴飛ばして
そこにはわずかな水滴が残るだけ
昨日までの記憶と香りがほのかに漂いつつ


次は‐甘い記憶‐
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垢版 |
2016/07/08(金) 03:07:58.42ID:VdVM0ZS5
‐甘い記憶‐

愛されたくても愛されず愛したくても愛せずにいる
それはなんて空しいことだろ

俺と彼との関係は相変わらずに
冷たい平行線のままで続いている

ふたりの間にはいつも冷たい何かが流れていて
互いの心のぬくもりすら感じられないような

トゲのように心に刺さっているのは
わずかな甘い記憶だけ
そんなささやかなモノだけに縋らなければ
生きていけないような自分がもどかしくて

きっとそれすらもない彼はもっと空しいのだろう


次は‐幻想の唄‐
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垢版 |
2016/07/09(土) 02:17:53.91ID:PcDkbgEj
‐幻想の唄‐

今ここから見る空は
優しい色と感じるよりも
少し淋しそうに見えるのは
ふたりがちょっぴり悲しいからかも
きみと見上げた空と雲はいつも
優しくゆかいな色に感じていたね
きみと話していた空はいつも
希望の色で輝いていたね
できればそんなふうな空ばかりが
ふたりでいるときには見られるといいのに
たとえお天気の青空でも
今のように寂しく感じるのはつらいんだ
雨の日でも晴れの日でも
楽しさを感じられればいいのに


次は‐丁寧なことば‐
0819名前はいらない
垢版 |
2016/07/09(土) 21:35:02.52ID:PcDkbgEj
‐丁寧なことば‐

何度もきみに教えてきたのはそれなんだよ

もしまだきみがわからないのなら

きっと僕のことばが足りないせいだろう

でも自分では丁寧に話しているつもりなんだ

できるだけやさしくに明確にって

きみならわかるはずなんだと

今ここにいることがそんなに苦しいのなら

自分でいられる居心地が良い場所を

自分で見つければいいいんだよ

良ければ手伝ってやるから

もう一度だけでも聞いてくれ

愚かだなんて思わないから


次は‐おくてな恋‐
0820名前はいらない
垢版 |
2016/07/14(木) 19:51:09.59ID:lkM77e4F
‐おくてな恋‐

気づかないふりをしているだけ
本当はワタシは
あなたの本心知っているのよ
気づいてしまった頃から
私のハートは捻れてしまい
もうなかなか戻らないのよ
あなただけ、なおせるのはあなただけ

だから気づかぬフリなんかもうしないで

自分ではこの捻れはなおせないのに
あなたはいつまでもそしらぬフリしてばかり
苦しくて仕方が無いのに もう
はやくなおしてもらいたいから
だからふり向いてほしいの

お願いその顔をこちらに向けて
ワタシはいつでも待っているのに


次は‐こころの旅‐
0821名前はいらない
垢版 |
2016/07/17(日) 18:27:55.65ID:e2VQ11CX
‐こころの旅‐

過去がゆっくりと去りながら
静かに遠ざかっていく
時間はゆるやかに大切な記憶もとかしてゆく

あのころのキミとのひとときは
今はもうずっと昔の出来事で
今はささやかな思い出として生き残る

なまぬるく互いにふざけ合っていた
そんな楽しい思い出が
あのころの幼かった僕らが幸せだったことに
キミはきっと気づいていないだろう

今でも夢の中で幼い誰かが呼んでいて
それはきっと僕を呼び覚まそうとするキミだろう
いつかキミが夢から抜け出して
再び遊んでくれることを期待して

寂しがり屋の大人となった僕や
悟り過ぎの大人となれたキミは
それでも過去が捨てられずに生きている


次は‐告白と嘘‐
0822名前はいらない
垢版 |
2016/07/18(月) 07:57:59.88ID:rFaTYjlT
‐告白と嘘‐

もう全部話すよ 
今から話すことは半分真実で半分が嘘
ああきっとうまくは言えない
しかしどうしても聞いてほしいんだ
君のこと好きだと言ったこと
そうあれは嘘だったんだ

(No way)

僕は昔からあまのじゃくな人間で
ヒトに対して捻くれた態度で
好きだろうが平気で遠ざけて 

君なら僕を分かってくれそうだったから
大切な友人として選んだ途端
話すべき本音が何一つ話せなくなってしまった

だからわかってもらいたい
何度も全てを話そうとはした
本当の僕の本音がなんなのか

(There's only one thing that I want you to understand)

いっそ本当に嫌いになれたほうが
僕は幸せなのかもしれないと
こんなこと言う僕をきみは遠ざけるだろう
そうわかっているけど
そうそれが目的なんだって

(I admit, is true)


次は I wanna be strong(僕は強くなりたい)
0823名前はいらない
垢版 |
2016/07/20(水) 03:18:50.33ID:xeSVnzso
I wanna be strong(僕は強くなりたい)


誰もいない駅に
僕らふたりだけが残っていた
照れながら差し伸べたその手が
冷えて少し冷たくなっていた

ほっとけばいいのに
馬鹿なキミはただそこで見ていた
いつまでも辛抱強く
僕につき合うそのキミの優しさは
きっと本当の強さなのかもしれない

愚か者たちは気づかずに
きっとその優しさを嘲笑うだろう
I wanna be strong
いつか自分もこうなりたい

I wanna be together forever
そう思わせるキミは
本当はスゴイ奴かもしれないよ


次は こんな日には…
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